不確定日記(買い出しの喜び)

思えば10日ほど外出らしい外出をしていないのだった。

散歩くらいしよう、と出かける。道端に布とファーの切れ端が棄て置いてあり、生き物らしさと晴れがましさにハッとする。
30分ほど歩いて八百屋と肉屋と魚屋に行く。私は近場で何度か引っ越していて、以前住んでいた部屋から近かったあたり。今の在所の方が家賃相場は安いが、食材の値段は賑わっている以前の住所あたりの方が安く、回転が速いので新鮮さもある。とくに好物である鶏レバーが常に安いので、しみじみ嬉しくなる。興奮して他にもたくさん買った。鶏ももひき肉、自家製バラベーコン、ワンタンの皮、大きめのシラス、ジャコ天、柚子、ミニトマト、ニンニク、納豆、使うあてのないハラペーニョも買う。3つで80円。

今川焼きを買って帰りたかったが行列なので諦めた。

休みだからか、運動部らしい中高生が多い。運動を積極的にしたいと思ったことはないが、運動用のなにがしかが入った揃いの重そうなバッグは少し羨ましい。まず何が入っているのかわからなくて好奇心をくすぐられる。
楽器ケースを持った集団もいて、こちらは少しだけかじっていたので、どのケースがどの楽器かわかって嬉しい。

帰って大葉入りの鶏ワンタンを作って茹でた。レバーは塩を振っておいて明日茹でる。ハラペーニョは所在なげだ。

そんな奇特な