不確定日記(不如意)
起きてすぐ立ち上がると、見ていた夢を忘れる。
ゴミを捨てトイレに行って、そのあと思い出そうとしても、懐かしい感じがするだけだ。
こんなに近い記憶を一瞬で忘れると不安になる。おばあちゃん、今朝どんな夢見たかおぼえてますか。
先日観たライブで、プログラムで制御されてパターンやレーザーが投影される照明(あれもプロジェクションマッピングというのだろうか)がきれいで、まっすぐ届く光と拡散するのってどういう違いなんだろう、あとで調べよう、と思ったが調べていない。
私にはたいていの仕組みが理解できない。蛇口をひねると水が出ることも、エアコンが暖かい風も冷たいのも出せる理由も、自分がどうして考えたりできるのかも。
物理や化学や数学がわかれば、自分の肌感覚なんて曖昧で狭いものと違う空想が可能かもしれないと思うと歯痒い。夢は面白いが、結局自分の中から出てくることでしかない。
昨日はファミリーレストランで仕事をしていた。後ろの席では、一人が不如意な恋愛に関する長いメールを読み上げて「友達の。面白いから共有しようと思って。」と言っていた。私まで共有してしまって申し訳ない、ということをまたここに書いている。
他人の恋愛のどうでも良さが流れ流れて伝わるうちに油も水分も抜けた流木みたいになっている。
サイゼリヤだったのでオリーブオイルを買って帰ればよかった。
そんな奇特な