放射線技師も行動経済学を勉強した方がいい
はじめに
こんにちは、現役放射線技師のおかつです。
「もっと上手く患者接遇をできるようになりたい」
「放射線科内、他部署とも仲良くやっていきたいし、信頼を勝ち取りたい」
「自分の意見を通したい」
といったことは、働いていれば誰しも思ったことはないでしょうか?
私自身、5年目くらいまでは、これでもかというくらい悩みましたし、今でも悩みや課題はあります。
仕事で経験を重ねていく中で、振り返るとこれを勉強してから劇的に視野が広くなったという学問分野があります。
それが、行動経済学です。
めちゃくちゃ簡単にいうと、人を動かすにはどうしたらいいのか?というのがまとめられています。
行動経済学の本を読むと
どうしたらものが売れるのか?
どうしたら人を説得できるのか?
どうしたら快く協力を得られるのか?
といったことに対しての答え、もしくはヒントとなるものがよくまとめられています。
これを、私なりの解釈で放射線技師の仕事に応用してみたところ、効果があったので今回共有したいと思います。
それでは、行きましょう!!
放射線技師も行動経済学を勉強した方がいい理由
理由は大きく3つあります。
患者接遇の質が向上する
放射線科内、他部署の人との信頼を構築できる
自分の意見を通しやすくなる
対患者だけでなく、同業者間や自分のためにも使えます。この他にもたくさん使える知識があるのですが、今日は導入ということで、本当に初歩的なものを紹介します。
患者接遇の質が向上する
みなさんは、患者さんの氏名を確認する時に、「教えてください」と言っていますか?それとも「教えていただけますか?」どちらでしょうか?
実は、「教えていただけますか?」と聞かれた方が心理的な抵抗が低いと言われています。なぜなら、許可をもらう文にすると、患者の行動が受動から能動に変わるからです。人間は、元来自分の意志で行動したい生き物です。ちょっとした言葉の違いでも患者の心理的負担を減らすことができます。
このように、1つ例をあげましたが、まだまだ、患者接遇に使える知識が山ほどあります。
それらを、科学的根拠と経験、独断と偏見に基づいて作った患者接遇の技をまとめました。
有料noteなのでしっかり勉強したい方のみご覧ください↓
科内、他部署の人との信頼を構築できる
みなさん「単純接触効果」という言葉をご存じでしょうか?
恋愛系界隈だと有名なので知っている人も多いかと思います。こちらは、会う回数が多くなる程その人に対しての好感度が上がっていくという効果になります。
これを仕事に応用すると、例えば、あなたが新しい職場、配属先になった時に早く信頼関係を築く手立てになります。
超初歩的ですが、やはり挨拶です。
単純接触効果を意識した状態になると、廊下でのすれ違いの挨拶の意味合いがかなり変わってきます。というのは、すれ違う職員とはいつどこで関わるのか分からないので、挨拶をすることで接触回数を増やし、好感度を高めておきます。
想像してみてください。明るい挨拶をよくしてくれる職員と仕事で関わることになったとき、明らかに感じがいいですし、話しかけやすいですよね。
自分の意見を通しやすくなる
もっと仕事でこうしたい、これをやりたいといったことがよくあると思います。例えば、仕事でこれを改善したい、このモダリティをやりたいなど。こういったことをうまく通すための知識があります。それが、
ドアインザフェイス
フットインザドア
返報性の原理
めちゃ簡単に言うと
ドアインザフェイスは、初めにあえて大きな要求をして相手に断られた後に、本当に自分が通したい「小さな要求」をすることで、 本命の要求を受け入れてもらいやすくするテクニック。
そして、フットインザドアは、最初に相手に小さな要求を呑ませ、段々とその要求を大きくしていくことで本命となる要求を承諾させる心理テクニック。
返報性の原理は、何か人からしてもらった時にその人に恩返しをしようとする心理効果。いわゆる、ギブアンドテイクの考え。
感のいい人ならお気づきだと思いますが、これ、できる上司はみんなやっています。
私の実例でいくと、やりたいモダリティへの異動希望を通したことです。
意識したことは、返報性の原理です。どんな小さな仕事でも率先して請け負ったりすることで後々自分の意見を通しやすくします。それほど、積み重ねると強力です。
まとめ:学ぶべき人はこんな人
まとめます。行動経済学を学習する必要がある人は
放射線技師全員
放射線技師を目指す学生
人間
なるべく早く学習した方がいいことは、みなさんに分かってもらえたと思います。技師とか関係なく義務教育レベルで学んだ方がいいと思います。
医療職は、ぶっちゃけ医療の勉強だけで食べていけますが、それはあとむこう10年くらいの話だと私は思っています。なぜなら、AIの進化が凄まじく早いからです。これだけ変化が大きい時代だと絶対大丈夫ということは言えません。
なので、自分に付加価値をつけれるようにしていく必要があると私は考えます。
今回、紹介した全ての心理テクニックは、名著「影響力の武器」という書籍に書いてある内容です。
見た目分厚いですが、実例ベースで解説しているのでストーリーとして頭の中に入ってきやすいです。
ぜひ、コーヒーでも飲みながらお読みください!!
追伸
私のnoteでは、放射線技師の寺子屋として、過去にぶち当たった仕事の悩みに対する解決策を書いています。これからも発信していきます。
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