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#13 1日あたりの中絶件数が想像以上に多かった。

2020年9月15日。

ついさっき、『1日あたりの中絶件数』という記事を読んだ。数字の出処はよくわからないけど、この記事によれば毎日約400件。今の日本は少子高齢化社会だから、数字だけを見ると多いと感じた。

けど、それは、数字だけでは測れない部分が多いだろう。『中絶する』と一度は思った立場として、この記事で思ったことを書こうと思う。

女性の人生の選択肢が増えた

昭和の時代とは違い、今は女性が社会に出ていて、たとえ妊娠・出産を経ても働き続ける場合が多い.....というか、そうしないと生活を維持できなくて働かざるを得ない人も一定数はいる。

女性とひとくくりにしても、状況は違う。けど、働くという選択肢ができたことで、人生の選択肢も増えた。結婚だけが人生の喜びとか幸せではない。それが世間的にも浸透しているとも言える。

私自身も、『結婚なんてくそくらえ』派だ。
バツイチになってからは、特に結婚が女性のゴールとうたっている雑誌とかを見かけると、『結婚はスタートなのに』などなど、誰かに言うわけではないけど、ディスりたい気持ちを抱く。

結婚生活で良い思い出はなかった。
自己責任論だけで言えば、自業自得の面が多めだが、それにしても、まったくの他人が一緒になるというのは慣れれば安泰だけど、慣れるまでが苦行だ。慣れる前に自滅すると、私のようになる可能性は高いだろう。

そうでなくても、ひとりでも人生を謳歌する手段はたくさんある。人間関係も物的な豊かさも、自力である程度確保できるなら満たされる。満たされる途上だとしても、目的があると他のこまごましたことはどうでもよくなる。結婚だって、人によってはどうでもいいことの場合もある。

できるができないに代わり、自由を失う

これまでできたことができなくなり、不自由が増えるのは苦痛でしかない。何の前触れもなくやってくるから、心の準備が追いつかない。心を妊娠モードにするのが何よりも大変だと感じている。

身体も仕組みからしたら、仕方ないこと。
それでも、食事がままならない、寝られない、常に気持ち悪い、集中力が長く持たない、疲れやすい.....個人差があるにしても、つわりの症状が出ると『こんなにしんどい思いをしてまで産みたいのか』なんて気持ちもよぎる。

良いタイミングで妊娠するとは限らない

カップルによって事情が違うから何とも言えないことだけど、予期せぬ妊娠をしたからこそ思うのは『自分たちの望んだタイミングで妊娠するのはほぼ不可能なんじゃないか』と思う。

計画的に妊娠・出産をする人もいるけど、それは男女ともに生殖機能が正常で、かつ基礎体温とかを細かく記録していて、子供に大きな思いを抱えている場合......とかなり限定的な条件を満たしていないといけない。カップルの協力が不可欠なのだ。

とはいえ、どのカップルでもそういう関係を築いているとは限らない。どっかのタイミングでいつもと違うことが起きて、予期せぬ妊娠をした(させられた)なんてことの方がザラにあるんじゃないか。どんなに気をつけていても、少しでも隙ができたなら妊娠の可能性は残り続ける。

最終的には自己防衛するしかない

だから、やっぱり最終的には自己防衛をするしかない。自己防衛に自信がないなら、男性といるときにそういう雰囲気にさせないとか、できる限りの対策をしておかないと......自戒の念を込めながら強く思う。

ただ、この記事の通り、自己防衛をする手段も、予期せぬ妊娠をした場合の対処法も限定的。金銭的な負担もそこそこあるし、実用的な自己防衛は少なすぎるとも感じる。まだまだ男性優位な風潮が日本に残ってるからなのかなぁ......こういうときに女性が弱い立場だとひしひしと感じる。

妊娠も出産も、もちろん中絶も、心身の負担のほとんどを女性がかぶっている。

だからこそ、自己防衛できる手段を知ることも大切。学校とかで正しい知識を教える、親が包み隠さずに教えるとか......どうしても日本は『性的なもの=恥ずかしい』って考えが先行しているけど、それが払拭できない限り、中絶件数も今よりも増えてしまうんじゃないかと気になった。

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