いまだに思い出すと「あー」と声が出てしまう。 田舎の高校生時代、友達と焼肉なんていうのはイベント中のイベントで、制服か部活着しか見たことのない友達が私服姿で集まると言うのも楽しみの一つだった。 交通機関も発達していないので親の運転する車で集合する。車から降りてくる友達を見てお互い駐車場で駆け寄った。 私を含め3人の女子高生で集まり、焼肉屋の入り口前で非日常に浮かれて話をしていると、私服の話題になった。 「おかたちの服、なにそれ」 ふふふっと貶める意思なくただただおもしろ
二の腕が粟立つ。 Tシャツから伸びる我が腕を夜風に合わせて思わず抱いた。 本格的に夏が去ったらしい。冷房はゲームで熱くなった時にやっと点く程度に暇になった。 Tシャツが一枚での活躍が無くなると服を楽しめる秋になる。 今年の夏は重ね着を楽しむためのシアー素材がよく目に入った。 私もシアーシャツ、シアーワンピース、シアートップス（クルーネック、ハイネック）を一昨年から着回している。 （着回している、という言葉は人の都合で振り回し多用している感じが出ていて良い） 秋になってもシャ
