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After Effectsの標準トラッキング機能ってどうなの?


After Effectsのトラッキング機能

After Effectsでトラッキングを行う際には、After Effects標準の「トラッカー」パネルを使う方法と、ビルトインされているBoris社が開発した「Track in Boris FX Mocha」を使う方法があります。
ここでは、After Effects標準の「トラッカー」パネルについてご紹介します。

この機能を使えば、映像内に映り込んでいる特定部分の情報を記録することができます。
そして、記録した情報を使うことで、指定したレイヤーを特定部分に追跡させることができるようになります。

動画内では、映像内の木に対し、文字がぴったりと追跡する編集を行っています。

トラッカーの設定手順

具体的なトラッカーの設定手順は、次の通りです。

  1. 「ウィンドウ」メニュー内にある「トラッカー」をクリック。

  2. 「トラッカー」パネル内の「トラック」ボタンをクリック。

  3. ターゲットとなるヌルオブジェクトを作成。

  4. 「トラッカー」パネル内の「ターゲットを設定…」ボタンをクリック。

  5. レイヤーを「ヌル」レイヤーに設定。

  6. トラックの種類の設定、チェックボックスのチェックを確認。

  7. トラックポイントの設定をする(※トラックポイントについての詳細は後述する)。

  8. 「再生方向に分析」ボタンをクリック。

  9. トラッキングの結果に問題があれば、微調整する。

  10. 「適用」ボタンをクリック。

  11. 次の軸に適用が「XおよびY」になっているのを確認して「OK」。

  12. ヌルオブジェクトにキーフレームが打たれる。

  13. ヌルオブジェクトの動きに連動させたいレイヤーを、プロパティピックウィップで親子付け。

工数は多いですが、何度も使うことで覚えていきます。
ぜひ使ってみてください。

トラックポイントの設定

ご紹介しているように、トラッキングを行う際には、トラックポイントの設定を行う必要があります。
このトラックポイントについて、詳しく確認をしていきましょう。

ターゲット領域

トラックポイントの内側の四角形が、ターゲット領域になります。
ここで囲まれた領域と一致する部分を、次のフレームの中で探します。

検索領域

トラックポイントの外側の四角形が、検索領域になります。
次のフレームでは、ここで囲まれた領域内を対象として、前述したターゲット領域と一致する部分を探します。
検索領域が広いとそれだけ処理に時間が掛かりますが、狭すぎてターゲットが外に出てしまうと失敗します。

アタッチポイント

トラックポイントの中心にある「+」が、アタッチポイントになります。
キーフレームに変換する際の中心になります。

それぞれの意味を理解しながら設定することで、より効率的にトラッキングできます。
ぜひ、ぜひご活用ください。

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