トラッキングはTrack in Boris FX Mochaにお任せ!
Track in Boris FX Mochaとは?
After EffectsのTrack in Boris FX Mochaは、映像内の特定部分を追尾する機能になります。
そして、追尾した後には、位置・スケール・回転の情報やマスク情報、コーナーピンエフェクトの情報としてAfter Effects内で取り扱うことができるようになります。
そんなTrack in Boris FX Mochaは、Boris FX社が開発したMochaというソフトウェアの一部の機能になります。
平面トラッキング、ロトスコープ、オブジェクト除去の機能が備わっているBoris FX社のMochaを、お試し版としてAfter Effectsにビルトインしている形になっている訳なのです。
ちなみに、After Effectsには、標準機能としてトラッカーの機能が備わっています。
こちらを使えば、わざわざTrack in Boris FX Mochaを使わなくともトラッキングは行うことができます。
ただ、トラッキングはとても失敗しやすい難しい作業ですので、アプローチの選択肢が多いのは大きなメリットだといえます。
片方が上手くいかなければ、もう片方の方法を試してみる。
そのようなフローで、上手にトラッキング作業を使い分けてみてください。
Track in Boris FX Mochaの起動方法
Track in Boris FX Mochaの起動方法には、二通りの手順があります。
「アニメーション」メニュー>Track in Boris FX Mocha
「エフェクト&プリセット」パネル>Boris FX Mocha>Mocha AE
どちらの手順でも結果は同じですので、操作しやすい方を覚えて頂ければと思います。
その後、「エフェクトコントロール」パネル内にMocha AEエフェクトが表示されますので、Launch Mocha AE内にあるアイコンをクリックしてください。
Mocha AE内でトラッキングを行う手順
まずは、Mocha AE内でトラッキングを行います。
具体的な手順は、次の通りです。
「Create X-Spline Layer Tool」で、トラッキング対象となる範囲を囲む。
「Track」ボタンをクリック。
「Save the Project」をクリック。
File>Exit
この手順で、トラッキングデータを作成することができます。
Mocha AE内のトラッキングデータを、After Effectsに取得する手順
まずは、Mocha AEで作成したトラッキングデータを、After Effects内で使えるようにします。
具体的な手順を確認しましょう。
「Tracking Data」を展開。
「Create Track Data...」ボタンをクリック。
取得したいデータを持っている、Mocha AE内のレイヤーを選択。
すると、Mocha AEで作成したトラッキングデータを、After Effectsのキーフレームとして取得できる。
取得したトラッキングデータをヌルオブジェクトレイヤーに適用する手順
レイヤー>新規>ヌルオブジェクト
動画のレイヤーを選択し直す。
Tracking Data>Export Optionを「Transform」に変更。
Layer Export Toを「ヌルオブジェクトレイヤー」に変更。
「Apply Export」をクリック。
あとは、映像と連動させたいレイヤーをヌルオブジェクトレイヤーと親子付けするだけです。
何度か操作すれば覚えますので、ぜひご自身の選択肢の1つとして身に付けてみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?