『向こう側からの伝言』
悲しみに終わりはないのか…
苦しみに終わりはないのか…
孤独に終わりはないのか…
憎しみに終わりはないのか…
感情をコントロールできない、現世のアンドロイド
感情から導かれた、暗黒の要塞により心を封じ込められる終わりなき刹那
ある男が、暗闇から流れでる河を渡ることを決意した
彼は、つぶやいた
愛がほしい…
温もりがほしい…
優しさがほしい…
その河の向こうには、彼の求める快楽の世界は佇んでいるのだろうか
しかし、河の向こうには楽園などないことを私は悟った
なぜなら…
彼は、河を渡った後、こちらを振り返り涙を流した
そしてその涙は決して枯れることはなかった
私は彼から学んだ
今ここにいることの大切さを
たとえ真空に折れた翼が舞い散ろうとも
今という永遠を生き続ける為に
今という奇跡の中に楽園を見つけるその日まで…
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