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今週の瞬殺飯(1/31-2/4)

家から出ていないのに、いつのまにか霜焼けができている。毎朝、服を3枚重ね、暖房をつけ、足元にストーブもつけてPCに向かっているのだけど、これ以上どうしたら。

在宅とはいえ、平日は8時-17時で会社に勤務している。けれどこの地域ではそんな人あまり居ないので、私はどうやら家から出ない系の主婦と見なされている。会議中に何度もピンポン押されるし、子どもがオンライン授業に手こずっていてもすぐ気づけず、先生から怪訝な声で電話がくる。あーあーあー。

そういうモヤモヤが重なったら、もしかして霜焼けになりますか?
怒涛の毎日に区切りをつける、今週の瞬殺飯をどうぞ。

✳︎瞬殺飯とは…
・作るのが瞬殺(すぐできる)
・食べるのが瞬殺(家族が喜んで食べる)
という2つの瞬殺を叶えるもの。
30分で作って、30分以内に食べ終わることを目指したい

*月曜日
・豚キムチ
・厚揚げネギ塩だれ
・かきたまスープ
・ごはん

夫が炊事担当の月曜日。
豚キムチって昔から大好き。大学の側の定食屋で500円で食べられる豚キムチ丼、懐かしいなぁ。卵黄がのっていて、こってりめでご飯が進むの。

夫が作った豚キムチは子どもでも食べられるようキムチが少なめで、茹でたもやしの上にどーん!とのせてあった。これも良い。

子どもたちがキムチや中辛カレーを食べられるようになって、ずっと感激している。蓄積されていた地味な我慢がパァッと解放された感じ。

厚揚げはトースターで焼いて、ごま油に刻んだ白ネギと塩を混ぜた塩だれをかける。それからいつものかき卵スープ。夫の料理を食べて、体が「月曜日」を認識する。

*火曜日
・蓮根つくね
・ペペロンチーノ風ひじき炒め
・椎茸チーズ焼き
・味噌汁
・ごはん

昼休みにつくねを捏ね、ひじきは水で戻しておく。お昼くらい、本当はゆっくりしたいけど、この10分が夕方を救う。

案の定、退勤が伸びて18時過ぎになった。お昼の自分は頼りになる。眉間にしわを寄せたままつくねを焼き、味噌汁をつくり、ひじきと人参を炒めて、椎茸はチーズを乗せてトースターでチン!醤油をたらり。18時半には晩ごはん。

ペペロンチーノ風ひじき炒めは、テレビで見かけたレシピ。たっぷりの大蒜と鷹の爪。ごはんが進んでぺろりと平らげた。

*水曜日
・クリームシチュー
・切り干し大根のアラビアータ
・トースト

水曜日には、いったん限界がくる。アラフォーのイヤイヤ期。退勤からクラウチングスタートで台所に立つのがしんどい。追い討ちをかけるように、slackの通知がくる。たいしたことの無い通知でも、確実にHPは減っていく。

でも穏やかに即座にレスを返せる自分でありたい。だから昼のうちにシチューを作り、ルクルーゼごと電鍋に放り込む。

クリームシチューに芽キャベツを入れたら、信じられないくらい美味しかった。柔らかく、舌の上で滑らかに溶ける。息子の「うんま!」が聞けた。

切り干し大根のアラビアータはこちら。

こちらもシチューの隣でお昼に仕込んだ。娘は「私、おやつもこれでいい」と言っていた。それはやりすぎ。

*木曜日
・ほっけの干物
・麻婆豆腐
・長芋焼き
・味噌汁
・ごはん

学校が再開した木曜日。子ども達がいないので部屋が静か。昼休みも比較的ゆっくりと過ごせた。ゆっくりし過ぎて晩ごはんの仕込みは無いけど、ほっけの干物を焼いて味噌汁さえ作れば、何ら問題は無い。瞼の裏に居る土井善晴先生は微笑んでいる。

そう思いつつ、挽肉が賞味期限だったので白葱たっぷりの麻婆豆腐を作り、煮込んでいる間に長芋を薄切りにしてオリーブオイルで焼いた。麻婆豆腐が圧倒的人気で、おかわりが嬉しかった。

*金曜日
・恵方巻き
・すまし汁

週の始めに「節分の日くらい、はやく帰れん?」と夫に聞いたら、「3日は無理…最終日なら!」と言われたため、我が家の節分は金曜日に変更。金曜日を最終日と呼ぶあたりに、彼の限界を感じ取る。

退勤後、ご飯だけセットしてスーパーへひとっ走り。お刺身とお惣菜のトンカツを買う。今年は巻き簾を3つ買い足したので、セルフ恵方巻きにする。

まぐろ、サーモン、お惣菜のトンカツ、かいわれ、レタス、クリームチーズを並べて、それぞれ自由に巻く。その間に適当なすまし汁を作る。意外とみんな上手に巻けて、上手に食べた。大人になったなぁ。これなら平日でも優雅に恵方巻きができる。恵方巻きは権限移譲の瞬殺飯。

***

晩ごはんを食べ終えて、夫はいったんweb会議へ。しかし節分はまだ終わっていない。社畜で疲労困憊な彼に、鬼役で金曜日のフィナーレを飾ってもらう。鬼はすでに業務で瀕死なので、豆がそのままおつまみになるよう、豆チョコやミックスナッツの個包装にした。

とぼけ顔の鬼のお面を持ち、夫がふざけたポーズで子ども達と対峙する。半笑いの彼に、容赦なく三角形の小さな豆パックが飛んでいく。私も夫も、小学生の腕力を舐めていた。三角形という、よく考えたら無慈悲な形状のパックが勢いよく放たれ、痛っ!えっ痛!と鬼が慌てふためく。私も仕事でモヤモヤすることがあったため、便乗して豆を投げた。勢いよく投げた。鬼は大袈裟に倒れ、子ども達が笑い、私は少しだけすっきりした。

今週もおつかれさま。

#瞬殺飯 #平日の瞬殺飯 #子育て #創作大賞2022


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