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将来の心配をしてる人はさ、いざ将来になっても将来の心配をしてるんじゃないの?
いまから酔っ払いのおじさんみたいなことを書きますよ。正確には、酔っ払いのおばさんですけれど。
私の友達にね、とても頑張り屋さんな子がいるんです。子どもが三人いて、ご両親と同居していて、フルタイムでの営業職も新卒時代から続けている。すごくない?すごいでしょ。
私から見たら彼女はパーフェクトウーマンで、すべてを持ち、それでも現状に甘んじない、本当に真面目な人。飲みに行った日は、晩ごはんに7品作って準備してから出てきたよ、と言っていた。オーノー!信じられない。なんで?逆になんで?って聞いたよね。なんの祭りかと。
「子どもの将来を考えたら、もっと勉強してほしい。心配」
「本当は家をリフォームしたいけど、だったら将来両親が亡くなった後の方がいいかなって」
「仕事が特段楽しいわけでもないけど、ラクだし。いま私が仕事に全力出したら、家族がうまくいかないだろうし」
パーフェクトな彼女の口から、ぽろぽろと将来の不安や不確定な未来予想がこぼれる。
もったいないな、と思った。
でも言わなかった。傷つけてしまいそうで、我慢した。
将来なんて、もう少しあとにやってくる「いま」でしょう?いま楽しくなかったら、将来のいまも楽しくないんじゃないかなぁ。
いま満足してたらおのずと将来は明るくて、いま将来を憂いていたら将来もきっと憂いている。私はそんなふうに思うけれど。
家族も両親も、あなたの自己犠牲なんて望んでいないと思うけど。大好きなあなたに、日々を幸せに生きてほしいと思っているんじゃないの。どうなの。
でも消化できなかった気持ちをこうして書きながら思ったけど、彼女は未来を憂う自分が好きなのかもしれないな。
毎日大変な自分、好きなことに時間を割けない、家族のために生きている自分。それを愛しく思っているのかも。
その意味では、彼女もいま現在に満足してるのだ。私が口を出すまでもない。彼女と私は、別の人間なんだもの。
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