娘との蜜月は

息子が産まれてから、時々は娘と2人で出かけるようにしている。そして私たちはそれをデートと呼んでいる。

映画を観に行ったり、本屋さんに行ったり、時にはお抹茶を飲みに行ったり。いつも頑張ってくれるお姉ちゃんへのご褒美は、私の息抜きタイムでもあった。以前は。

いま、8歳の娘と私はなかなかに倦怠期だ。
一触即発の反抗期、娘のグズグズ、沸点が低くせっかちな私。

子供に小言を言わずに自由にやらせる、これがめちゃくちゃに難しい。巷に出ている本には、たいていそういったことが書いてある。正しい!と思う。でもできない。

この間、娘とフードコートにいるときに、今日こそ自由にさせよう、と決意した。
○○にする?なんて聞いたり、野菜のあるものにしてよーなんて言わずに、なんでも好きなもの選んでいいよ、と言った。たとえマクドナルドでも、笑顔でOKと言うつもりだった。

そうしたら、彼女は満面の笑みで、銀だこのたこ焼きをチョイスした。ぴく。(頬が引きつる音)

銀だこのたこ焼き、たった8つで680円。
価格設定おかしくない!?
フードコートと言えば、だいたい500〜600円で牛丼とか、かき揚げうどんとか、色々食べられる。それなのに、たこ焼き。680円ということは、1つで85円。85円?あの小さな○が。

しかし、なんとか飲みこむ。これはデートなのだ。うん、いいよ、お母さんはねぎ塩牛丼と豚汁にしよーっと。娘はニコニコで銀だこに並び、お母さんありがとう!ハッピー!とか言ってご満悦。

いや、私だってなんでもかんでもケチな訳ではなくて。飲みの帰りにタクシーに乗れば680円なんて3分でなくなるし、娘に可愛い靴下が買いたいとかねだられたら680円にも応じられる。だがしかし、たこ焼き。どう考えても、価格設定おかしい。粉とキャベツとたこ、ソースだけだし。

しかしやはりニコニコの娘の前では我慢して、牛丼を頬張る。私が半分くらい食べ終わったとこで、娘はたこ焼きを完食。
「ぜんぜんお腹いっぱいにならなーい」
ぴく。
「えー、自分で選んだのに!お腹空いてるなら量見て選びなよ。そんなんおやつやん。小さい8個で、お母さんの牛丼と豚汁より高いからね。」

また、余計なことを言ってしまった。娘の機嫌も急転直下。これ書きながら気づいたけどやっぱり私に問題があるな。

娘との蜜月は、いつの日か。

#雑記 #子育て #育児 #自由 #銀だこ #たこ焼き

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