家族と行く、真夏の台北vol.3
あっというまに、台北3日目。
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3日目も7時に起床。息子も朝ごはんを買いに行きたい!と言ってくれたので、一緒に朝散歩へ出掛けることに。夫と娘はぐうぐう寝ている。
歩いている途中、はっくしゅん!と息子が大きなくしゃみをして、鼻水がだらり。けれど私は最小限の荷物をパンツのポケットに入れていて、あいにくティッシュは持っていない。ホテルに戻るにもちょっと遠い。しょうがなくセブンに寄って、ポケットティッシュを買った。
ま、これでいっかと思ったら、レジのお兄さんが「これ買1送1だよ」と教えてくれた。そう、台湾あるある。1個買ったら1個ついてくる!
かわいいティッシュだし嬉しいんだけど、いま私は手ぶら。パンツの両ポケットがティッシュでパンパン。はちきれそう。
そうしてすったもんだしながらお目当ての朝ごはん屋さんに到着したら、日曜日でお休みだった!あれ?今日、もしかしてついてないほうの日かもしれない!
不穏な出来事に肩を落とし、別のお店を探そうかなと思ったけれど、午前の予定もあったので諦めてホテルの朝食会場へ。
大陸系団体の方がいっぱい。ビュッフェのお皿をテーブルに置いているのに座ってきたり、息子がすでに座っているのに相席してきたり、ぐいぐい来る。偶然かもしれないけど、もうめちゃくちゃストレスが溜まった。異文化ー!
頑張ったけどあんまり食べられなかった。短い滞在の貴重な1食を失ったことは大きい。落ち込む私の向かい側で、息子は笑顔でコーンフレークをお代わりして食べていた。その無邪気なかわいさに救われる。
夫と娘も合流して、一応の朝ごはんを終えたので、気を取り直して出発!午前は、日曜でどこも混んでいると予想して、美術館を目指す。ずーっと行ってみたかった台北市立美術館の近くに、児童向けの展示があるらしい。
ホテルから雙連駅まで10分ほど歩いてから、MRTで圓山駅へ向かう。圓山駅から美術館まで徒歩なので、みんなブーブー言うかな…と思っていたら、運よくファーマーズマーケットが開かれていた!
野菜や果物が所狭しと並んでいる中、ジューサーを出しているお店で芒果冰沙(マンゴーフローズン)と木瓜牛奶(パパイヤミルク)を購入。
めっちゃフレッシュでおいしい!!特にこの木瓜牛奶はクセがなくクリーミーで飲みやすかった。
さらに、松山空港が近いからか、真上を大きな飛行機が飛んでいく。わあ!と歓声をあげる。なんとか10分ほど歩いて、台北市立美術館に到着。
児童向けの展示チケットが美術館チケットと同じなのかよくわからず、カウンターの方に聞いてみると、「ん?なにそれ、そんなのある?」という反応。やば、今日は本当についていない日かもしれない…と一瞬ひやっとしたが、無事に地下にあると判明した。
入場料は、大人30元、こども15元!この価格で全館見られるんだとか。めちゃくちゃ安い。プリクラ1枚撮るよりも、家族全員で美術館へ行くほうが安いなんて、いいな台湾。
地下にある児童向け展示で開かれていたのは、「跟你說個故事 Telling a Story with You」という企画展。これがもーーーう、すごく良かった!
お気に入りは、ドリアンくんのライブ映像が流れていて、その場にあるサングラスをつけたり偽物のドリアンを手に持ったりして、自由に盛り上がるインスタレーション。
子どもが描いた絵を、現実の写真にした展示。
60秒間、自分で物語を作って、それを再生できるコーナー。
不思議な物語が流れる、モンスターのお部屋。
こんなかわいいゲームもあって、息子のテンションは爆上がり。
何かわからないものに触れて、それが面白くて笑い転げたり、みんなで手を動かしたり。純粋にわくわくした。たぶん海外だと、言語がわからないからアートも余計によくわからなくて、ただ感じるだけだから楽しい。あ、そうか!とわかる快感、手探りの楽しさ。
美術館を出た後は、駅前に戻ってMAJI MAJI集食行樂へ。
お昼ごはんにしようと思っていたが、まだお店があまり開いてない上に、屋外でむわっと暑い。お店もカレーとかケバブとか台湾ではない料理ばかり。結局、駅近くの餃子チェーンへ行くことに。
歩いて5分くらいだったかな、八方雲集に到着。
うーーーーーん、鍋貼の焼きが弱い!タレもチェーンなら四海遊龍のほうが好きだ。でもまあ、みんなはおいしそうに食べてたし、及第点ということで。私もピータン豆腐が40元で食べられたので、良しとする。
その後、台北駅に移動して息子待望の地下街Y区へ。クレーンゲームにポケカショップ、ガチャガチャがぎっしり。日本のものが多いから、買うには割高なものが多いけど、見ているだけで楽しい。
私は、同じ地下街にあるマッサージ店へ。前回のひとり旅で見かけて、行ってみたかったの!
娘が写真を撮ってくれた。
30分660元で、半身マッサージ。上半身か下半身を選ぶのかなと思ったら、背中側の全身だった。魚の半身と同じね。
2本の包丁でリズミカルに叩き、すごく丁寧にほぐしてくれる。私はただの横たわる豚となり、ミンチにされる気持ちを味わう。肩とか二の腕とか、部位によってはけっこう痛い。痛気持ちいい。特に、肩がすっごくラクになった。
ただし、翌日くらいまで赤く跡が残ったので、水着になる予定がある方は避けましょう(無いか)
みんなと合流後、夫が昨日見たkeepplayのカビゴン探しに難航してしょんぼりしていたので、地上に出て近くのおもちゃ屋さんへ。
Googlemapで見つけた東東玩具城。
keepplayがいっぱいあった!しかも安い。
満面の笑みの夫写真をトリミングしたので、お店が見えづらくてごめんなさいね。あーよかったよかった。ついでに通り道にある台湾ドーナツを食べようかと思ったら、大行列で断念。
今度は台北駅からMRTに乗り、市政府へ。夫が行きたがっていた誠品書店信義店に向かう。ホテル近くの下町とは打って変わって、超高層ビル・超ハイブランドのエリア。
誠品の中も信じられないくらいに混んでいて、やばい、庶民には全然やることが無い…。地元の、マクドナルド並みに混み合うスタバのようだ…。
満場一致で、地下にあるフードコートに移動。おやつタイムは不機嫌になりかけた家族を救う。
しかもここで、最高の杏仁スイーツと出会う。
杏仁豆腐には、杏仁ミルクをかけて食べる。めーっちゃおいしかった。みんなの勢いが凄すぎて、私はあんまり食べられなかったほど。
フードコートなので、素食(ベジタリアン)の自助餐などごはん系も色々あった。出来心で洪瑞珍のサンドイッチも購入。練乳みたいな味がするバター?クリーム?と、ハムとチーズ。
甘じょっぱ系のサンドイッチが大好きなので美味しかったし、冷たい杏仁とのバランスがとっても良かった。こちらもみんなでぺろり。4人旅だと、いろんなものを少しづつ食べられて嬉しい。
次に目指したi-rideは、体験型のアトラクション。台湾上空を4D体験できると聞いて、予約無しで行ってみた。
16時半の時点で、チケットが買えるのは19:30の回!さすがに3時間待つのはキツイから辞めようか…と相談するも、買い物したり晩ごはん食べたら平気じゃない?とみんなポジティブで、チケットを購入。
暇を持て余したので、17時半に晩ごはん。ゆったりできて案外よかった。
ここから更に暇を潰して、いよいよ…!とi-rideに戻り、あれ、どこから入るんだっけ。お姉さんに聞いてみると…
つらすぎてキャプションにしちゃった。3時間も待ったんですけど!せめて壊れた時点で張り紙してくれたら、こんなに待たなかったのにな…
返金はできたけど、受付のスタッフ(バイト?)もあんまり良くなくて、他のお客さんのクレーム対応を隠れてカメラ撮影して笑っていたり、最悪だった。せめて申し訳なさそうにしてほしい…悲しみ…
とびきりの悲しみを癒すべく、31アイス(日本とまったく同じアレ)を食べ、とぼとぼと夜道を歩く。来たときとは反対側の台北101駅へ。
途中に現れた、1台のバス。
台湾の絵本作家、ジミーさんの作品から作られた、展示のバス。動くことは無いのだけど、すごくすてきなの。
座席にもちゃんと座れて、絵本が現実になったみたい。月は何を忘れちゃったんだろう。私はさっきの悲しみを忘れたいよ。幻想的で、夜訪れるのにぴったりだった。
3日目は、これにておしまい。
良いことと残念なことが1つずつ、交互にやってくる日だった。それでも1日の最後に、楽しかったねえと笑って眠りにつけたらオッケー。ホテルに戻ってから台湾っぽいミスドも食べた。
旅には大切なことが凝縮している気がするよ。
4日目はこちら
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