Jeremy

家で、高い山の絵を描く
頂上に佇み、燦々とする太陽
大きく広げた腕
眼下の濁った水槽に死は横たわる

父は、不可視に甘んじる
認識できないという事実に
増長する王は
彼自身を支配する

今日、教室で口を開いた
今日、教室で声を発した

確かに目にした
取るに足らないはずだった
放ったのは猛獣だった
咆哮をあげ噛みついたのを、忘れることはできない
打ちのめされ、愕然を置き去る
ひどい驚きに陥った
その日、聞いた限りは

父は、眼にも映さない
着られない服のように
肥大していく王は
彼自身を押し潰す

今日、教室で口を開いた
今日、教室で声を発した

忘れ置いて
消し去って
黒板から

今日、教室で口を開いた
今日、教室で声を発した

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