印象に残るサッカー名ゲーム① 日本vsベルギー(2018)
ちょっと毛色を変えまして、私のこれまでのサッカー観戦歴の中で印象に残っているゲームを紹介していきたいと思います。
注)自粛期間真っ只中の5月に書き出したものの着地点を見失い、今更ながら公開することにします。
第一弾は記憶に新しい2018年ロシアワールドカップのROUND of 16、日本とベルギーの一戦です。結果的に負けはしましたが、2点のリードを奪ってから3点目を取られる後半ロスタイムまで、本当に夢のような時間を見させてもらいました。あれから2年近くが経った今でもハイライト動画を見ると感動します。
試合動画
ハイライト
フルタイム(期間限定公開?)
試合経過
前半をなんとかスコアレスドローで耐え凌いだ日本は後半3分、原口のゴールで先制。さらに後半7分には乾のゴールで2-0。しかし後半24分、29分と立て続けにベルギーにゴールを奪われ同点とされてしまう。そして後半アディショナルタイム4分、のちに「ロストフの14秒」と言われることになるベルギーの電光石火のカウンターを受け、逆転。一時は2点をリードしていただけに悔しい敗戦でした。
"国民的敗戦"
私はベルギーに2点目を取られたあとの西野監督の何とも言えない表情を忘れることができません。
西野監督は試合後の取材で以下のように述べています。
「グループリーグ3つ目のゲームの取り返しというか、そういう気持ちもあった」
そうです、日本はグループステージ第三戦のポーランド戦、0-1で負けている状況にも関わらず、他会場の結果含めて現状ままであれば決勝トーナメントに進出できるという状況で「パス回しをして時間を稼ぐ」という戦術をとったのでした。このことを快く思わない人も多く、私のTwitterのタイムラインにも批判コメントが結構な数流れてきたことを覚えています。
しかし、私はこの西野監督の勇気を持った決断を尊重しますし、決勝トーナメントに進出することがグループステージの目的だとすると、正しい選択だったと思います。「サムライ魂」がどうとか「最後まで戦い抜く姿勢を」とか、そんな精神論やら綺麗事ではなく、時には泥臭く目的を達成するということも必要ではないでしょうか。
で、本題に戻ると、西野監督も人ですから、このポーランド戦での決断に批判が集まっていたことを認知していて、気にしないつもりだったかもしれませんが、結果的に2点のリードを守りきるという方向性に舵を切れなかったというわけです。この点を踏まえると私はベルギー戦の敗戦は(ちょっと大げさですが)"国民的敗戦"だったのかなと思います。
日本サッカーの成長 ~決勝トーナメントで初の得点~
とはいえですが、日本代表がワールドカップで決勝トーナメントに進出したのは3回目。1回目は2002年の日韓ワールドカップ、こちらは自国開催の後押しも受け初めて決勝トーナメントに進出したものの、実力一歩及ばずトルコに惜敗。2回目は2010年の南アフリカワールドカップ、2度目の決勝トーナメント進出を果たした日本代表はPK戦の末パラグアイに敗戦(脳裏に焼き付く駒野選手のPK失敗…)。ただ、2002年・2010年ともに決勝トーナメントでは得点を奪えていなかったのでした。
それが今回はどうでしょう?先述のようにグループステージでは決勝トーナメントに進出するための試合運びが出来たどころか、優勝候補とも評され、名GKクルトワを擁するベルギーから2得点を奪うことができました。
最後の最後、負けたら終わりという決勝トーナメントでどう勝ち切るか、という部分は不足していましたが、私がサッカー日本代表の試合を熱心に見るようになった2002年からの成長を感じ、とても感動しました。
下馬評を覆した西野ジャパン
本題からは少し逸れますが、ロシアワールドカップ直前のドタバタを振り返ってみましょう。
ワールドカップを2ヶ月後に控えた4月、ハリルホジッチ監督が解任され、西野技術委員長が監督に就任しました。ワールドカップ直前のドタバタの解任劇、また、直前のパラグアイ戦には勝ちこそしたもののハリルホジッチ監督時代含めて5戦勝ち無しという成績でワールドカップを迎えた日本代表。私もそうでしたが、正直決勝トーナメント進出はおろか、全敗しなければ良いな、、くらいの気持ちでいました。
ところが蓋を開けてビックリ。初戦、相手が早々にハンドで退場するという幸運もあり強豪コロンビアに(まさかの)勝利。2戦目のセネガル戦には2度の勝ち越しを許すも本田△のゴールもあって引き分け。そして最終戦ポーランド戦には負けこそしたものの2大会ぶりの決勝トーナメント進出を果たしたのでした。
ワールドカップ直前の戦績が悪い方が本大会の成績が良い!?
これは嘘のような本当の話で、前回日本代表が決勝トーナメントに進出した2010年も、直前の親善試合では散々の出来で、ディフェンスは崩壊気味。
日本国内のキリンチャレンジカップではセルビアと韓国に2連敗、しかも無得点。直前の合宿でヨーロッパに乗り込んでからも2試合連続で中澤選手か闘莉王選手がオウンゴールを献上する散々っぷりでイングランド、コートジボワールに連敗。4連敗でブブゼラ轟く南アフリカの地に乗り込んだのでした。
このあたりの話は好調でワールドカップ本大会に乗り込んだジーコ、ザッケローニ体制の話も含めてまたの機会に書こうと思います。
2022年が楽しみ
気付けば2018年から2年が経ち、次回のカタールでのワールドカップまであと2年。2022年、サッカー日本代表はどんな世界を私たちに見せてくれるのでしょうか?個人的にはベスト8に期待&現地で見たいところです!
では、今回はこの辺で。
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