夫婦の在り様…
積み重ねが層をつくり強度を高めるワケで
結婚して二十年弱になる。
このところ、夫に静かにブチ切れている。
いや、静かでもないか。
友達が別居的な生活を始めたのを聞いたり、別の友達何人かから、夫婦の話を聞いたりしたせいもあるのだろうけど、決定的なことはないけど、離婚に向かう時ってこんな感じなのかなと思ったりする。
わたしと夫は性格が、かなり違う。
職場で出会った頃は、夫の言動に嫌な思いをすることも少なくなかったので、何年も付き合った後だったが、結婚することもわたしは迷った。
そもそも、自分は結婚には向かないし自信もないし、それまでの流れから、誰とも結婚できないかもなと思っていた。(自分も相手も結婚を望むような出会いがない気がして)。
経済力皆無なくせに、堂々たる甘ちゃんぶりだった。
それが、パズルのピースをなんとなく拾い集めて嵌めていくうち、周りに助けられながら(その人なくして、結婚はなかったであろうキーパーソンがいる)、気が付くと結婚の文字が浮かんでいた。
交際期間が長く、小さい店で一緒に働いていたので、いいところも悪いところも知っている状態ではあった。
ところが結婚後、徐々に、いいと思っていたところも、わたしの解釈でいいところになっていただけかもという疑いがでてきた。
黙っているのは思慮深いからじゃなくて、なにも考えてないから言うことがないだけ、みたいな、そういうカンジ。
一方、わたしはあれこれ考えつくして、迷って、結論出して、で、それを自分にフィードバックして疲れてしまうタイプ。
だから、まあ、なにもない限りは夫は一緒にいて、ラクはラクだった。
基本、夫は、良くも悪くも、変わらない。
周りに対する好奇心や関心も薄め。
自分を変えようとか頑張ろうとかもない。
これでいいのかな、どう思っているのかなと思って、わたしなりにアクションを起こしたことも、本人にその気がないので、右から左。考えもないし、こっちが言ったことも残らない。
むしろ、言った私が、自分が言った内容を反芻しては、あの言い方で良かったのかとか悶々としているのもなんか理不尽…。
こっちのエネルギー消費を減らしたいとも思うが、そうしたら、わたしも無関心になってしまい、家族の方向として、良くないと思っていた。
が、たぶんそこが吹っ切れる場面もこれから来るのかもしれない。
いいことか、わからんが。
わたしは、変わったと思う。
娘が生まれたことで、生活スタイルや人との関わりにも変化があったことが一番大きいかな。
なににもかえ難い存在ができて、強くもなり弱くもなった。
だから、見る目が変わったのはこっちなのだろう。
一応言っておくと、夫が悪い夫とは思わない。
毎日の生活で私の話に夫も娘もたくさん笑ってくれる。
傍若無人な振る舞いもないし、ブチ切れることもない。
受け身なので、言えばやってくれる。
双方、狭い範囲から選んだ拗らせ気味の他人同士が夫婦になったことを考えれば、まずまずやれているのかなと思う。
それに色々お互い様の部分もあるとはわかっている。
でも、時々、心に虚しさが、ぷかりと生まれる。
まあ、世の中の夫婦の相性なんてある程度そういうもんだとも思ってるけど、ついつい愚痴っぽく書いてしまいました。
書いてることでちょっと落ち着くことは、よいことだ。
これも一種のセラピーなのだろう。