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#小説
有名になりたい 第1話
行き先は日光だった。その日、クラス全員でバスに乗り込んで林間学校へ向かっていた。何故か毎回カラオケをするのがお決まりな道中。1997年の話になる。
Mという女子がマイクを握って歌った歌に、猛烈に感動させられた。チープなカラオケに乗せて彼女が歌う「余計なものなど無いよね…」という歌詞。既に懐メロになっていた曲、某ドラマの主題歌だったその曲をちゃんと聴いたことも無かった。当時視ていたCDTVという番
行き先は日光だった。その日、クラス全員でバスに乗り込んで林間学校へ向かっていた。何故か毎回カラオケをするのがお決まりな道中。1997年の話になる。
Mという女子がマイクを握って歌った歌に、猛烈に感動させられた。チープなカラオケに乗せて彼女が歌う「余計なものなど無いよね…」という歌詞。既に懐メロになっていた曲、某ドラマの主題歌だったその曲をちゃんと聴いたことも無かった。当時視ていたCDTVという番