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地域福祉のマンパワー教育を急げ!

今日は初めて東京弁護士会の講演会に参加しました。
大阪弁護士会のイベントや講演会、セミナーへはヘビー参加なんですが、色々調べているなかでこの講演会を知りました。そこから日本弁護士連合会での取り組みも知ることになりました。
大阪弁護士会の権利擁護を重きに考える熱量が強く、様々なイベントを企画されています。
福祉の『どないなってんねん!』『なにこれ…なんでこうなんねん❗誰が決めとんねん‼️』と感じる課題解決の最後の砦は司法だと思っています。東京の講演はクールですが、進行弁護士がろう者で手話で進行し、弱視で拡大鏡を使用する弁護士は対応事例の発表や今回の登壇者の発表までの対応をされていたようです。企画の取り組み方がとても先進的だなぁと感じました。

諸外国の長期入院の取り組みに関する動向はとても勉強になりました。ヨーロッパのノーマライゼーションの意識の高さと取り組みに、日本は40年遅れていると言われているのは業界では大きな課題の認識です。
イギリスの取り組みについてはかつて知る機会がありすごく工夫していると印象に残っていました。
また、ベルギーの取り組みは今回初めて知ることになりました。諸外国とは反比例に病床数を、増やした日本。現在全世界で第一位の病床数を保有しています。そして、第二位がベルギーで精神科病院が担っている状況が似ているとのことで意外でした。
しかし2005~2011年の6年間で病床数30%減を実現しており対応は早い。ヨーロッパの中で最大の病床数を保有しており、他のヨーロッパの取り組みから遅れていることが早期に対応する動機になったようです。
海外に行ったり外国人と接するときに『あー、ユーラシア大陸って繋がってるなぁ』と感じ、日本独自の文化の認識を深める機会となったものです。日本はいい意味でも悪い意味でも独自の文化ですが、精神保健に関しては悪い状況が突出しています。

登壇者の長期入院(45年間)経験者の話の中で精神科病院での自己肯定感を上げる対応はなく、というか、彼が入院した頃の精神科病院は牢屋なので人扱いされていない時代です。転院を数回経験され東北の病院では40年弱居たと言われてたかなぁ。皮肉にも関東大震災が地域で過ごす切っ掛けになり、初めはグループホーム。世話人の言うことを聞かなければならず、監視と心の拘束でみんな活気がなかった、これではダメだ、と思い一人暮らしへと移行されました。
グルーブホームは今も監視と心の拘束をしており彼らが主体的に生きることを許さない。何故そうなっているのか福祉業界特有の課題が山積しています。
彼のように一人暮らしをしなければ、精神科病院にいるのとさして変わらない。
ピアスタッフとして、地域福祉に従事するなかで福祉業界はどこも、とても閉鎖的で風通しが悪く居心地が悪い。残念です。

フランス当事者団体の言葉に
『精神病はあるかもしれないが、精神しょう害者というものは存在しない』
という言葉がありますが、本当にその通りだと思います。しかし、何故区別されてしまったのか…

東京弁護士会のこの集団は、大阪でいうところの『高齢者・障害者総合支援センター』のひまわりにあたります。
東京弁護士会はクールですが、予定時間少し前にキッチリ終えたこともそう感じた1つですが(大阪はズルズル延びてしまう(笑))集団の中に社会的不利な弁護士が大阪よりも多いんじゃないかと感じました。クールだけど内に秘めた思いは熱いんだろうと思います。
とはいえ東京の法テラス利用者は40人に満たないといわれていた気がします。大阪や北海道はよく活用されているそうです。

因みに私も法テラスは2度利用し、1回目は今後の不利益を防ぐ対策を学び、2回目は社会活動『精神しょう害者の労災認定』に関する改定と勤めていた会社に対して動いています。
精神しょう害者の労災認定の改定は国賠、会社の対応に対することは民事と併せて進める必要があります。
この『精神しょう害者の労災認定』に関する基準はとても変で、地域移行、法定雇用率推進に伴う精神しょう害者の社会参加を押し出す傾向に強い危機感を感じます。
環境調整が整っておらず、深い理解の乏しい職場の中で上手く行くわけがない。
環境調整と受け入れる会社への指導が先やろ!そうでないから精神しょう害者は使い捨てされ会社は受け入れに伴う助成金だけ受けとることになり、その後の当事者への責任に関する対応やケアは国も会社もしなくていいというおかしなことになっています。
あほちゃうか⁉️

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