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カンボジア人Teacherたちとわたしの日本での12日間 「川下の寿司・鍋のフタ」

8月の終わりから9月の初めにかけての12日間、カンボジアの教員養成大学の教官たち10人+わたしの同僚2人という総勢12人のカンボジア人のみなさんと一緒に、「学校保健教官日本研修」なる名目でカンボジアから日本に行ってきまして。その備忘録をランダムに記しはじめたので、今日もひとつ。

回転寿司のルール

日本に来た外国人が「ぜひ体験したい」ということの一つが、回転寿司でしょう。欧米でもSushi Trainとか何とかいう名前でお店があったりもしますが、回るお寿司といえば The 日本。今回、カンボジアの方々とスシローに行って参りました。
とりあえずのルールはお伝えして、あとは、4人ずつ座ってもらい「お好きに食べてくれぃ」という太っ腹プロジェクト。回転寿司といっても回ってきているものではなく好きなものをオーダーして回してもらうのが主流なので、みなさんタッチパネルを駆使して食べたいお寿司を注文されていました。
しかし、ちょいちょい事件は起きるもので。注文したお寿司が「まもなく到着します」というサインが出ているのに届かないというクレームが女性陣から多発。仕方ないので日本人のわたくしめが警部補よろしく張り込みをしていると、容疑者確保! 男性陣4人、川上の席で川下の席の注文を搾取! まぁ気持ちはわかります。美味しそうな寿司が回ってきたら取りたくなる気持ち。カンボジア人たちは学んだことでしょう「回転寿司では川上に座れ!」と。
(仕組みをきちんとご説明いたしまして事件は収束しました。)

フライパンのフタが欲しい症候群

じつはわたし自身、日本に出張に行ったら絶対買おうと思っていたものがありまして。それがフライパンのフタなのですが。最近、餃子焼きブームがわたしに到来していて、”いい感じの”フライパンのフタをずっと求めていたのですが、プノンペンではガラス製の重いものしかなく。まぁ、それでいっか、と思いながら、店に行くと「あれ? わたしのフライパンのサイズってどれだっけ?」と、学ばざるもの買うべからず状態が続いておったからです。
スシローの帰り、「イトーヨーカ堂で45分間自由に買い物ターイム! 」という主婦が萌えそうな時間がありまして、主婦ではないけど、勇足でフライパンのフタを探していたのです。すると、完璧なまでの、わたしが求めていたフタが存在しているではありませんか! これは買いです。

大きなカブ、いや、大きなフタ

そこに、T先生(30代女性・料理好き)がやって来まして「ゆうかさん、何を買うの?」と聞かれたので、そのフタがいかに素晴らしいかを熱弁してしまいました。するとT先生が「わたしも、ちょうどフライパンのフタを探していたの。カンボジアにはガラスのしかなくて。」はい、キター、わたしと同じ人。じゃあ一緒に買いましょう、とレジに向かっていたところで、K先生(40代女性・日本びいき)がやってきまして「あなたたち何を買うの?」と聞かれ、同じく熱弁。するとK先生「わたしも、フライパンのフタが欲しいと思っていたの。」じゃあ3人で買いましょう、とレジで精算していたところで、同僚のL(30代女性・姉想い)がやって来て・・・、えっと、はい、想像通りの展開です。かくして我々4人は、「ビニール袋は結構です!」なんてエコなことを言いながら、おのおのフライパンのふたを小脇に抱えながら、武蔵小金井から吉祥寺まで電車に乗ることになったのでした。ちなみに同僚Lは、姉と母親も欲しがっていたなどと言い2つ購入いたしまして、鼓笛隊が最後に打ち鳴らすシンバルみたいでした。この日のイトーヨーカ堂武蔵小金井店の売り上げランキングに、フライパンのふたが上がったとか上がらなかったとか、それは不明です。

集合時間に集うと、女性陣はフライパンのフタを筆頭に生活用品を買っていた人が多い中、(寿司ドロボーの)男性陣は、資生堂のコラーゲンやSKⅡを抱えてやってきました。ははぁ、奥さんの機嫌取りだなコレは、と聞いてみると案の定、YES。「奥さんが機嫌いいと、生活しやすいからね」とのこと。うむ、この家庭円満な寿司ドロボーめ、なかなかやるのぉ、と感心したのでありました。

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