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おかっぱのおすすめ

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おかっぱのおかっぱによるおかっぱのための、いや、みんなにご紹介するための、記事たちです。
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記事一覧

おかっぱというヘアスタイルの話

「今年はボブが流行るらしいよ」と言えばスタイリッシュなのに、おかっぱと言ってしまうと急に野暮ったさが増します。同じものなのに。そもそもなぜ、”おかっぱ”なんて、きゅうりが似合いそうな呼称なのかと調べてみたところ、もしやと思っていたそれでした。河童から来ているそうです。てっぺんに皿を乗せたあのスタイルは、確かにおかっぱです。ご丁寧に、河童に御などつけて、御河童とな。 どの長さまでがおかっぱ? おかっぱというと、真っ先に思い浮かぶのが、岸田劉生の「麗子像」という人も多いのでは

自分に使うお金のこと

独身プノンペン暮らし。自分以外にお金の使い道なんてないじゃん? そんな声が聞こえてきましたが、はい、まぁそうです。でも、この自分に使う、というのすら、ここのところ数ヶ月、家賃・食費以外ほぼなく過ごしています。ロックダウンがあったからってのもありますが。 経験にお金を使う わたしが暮らしているカンボジアは発展の途上にあって、とても元気がある部類に入る国だと思います。豊かな人はどんどん豊かになっています。大学院の開発経済学のクラスで、みんなの”今欲しいもの”の話をした時、車、

加齢がもたらすすごくいいもの

わたしは40代ですが、いま、いちばん充実して日々がむくむくと楽しいです。というか、やっと、大人としての自分の人生がスタートした、そんな気分でいます。遅いでしょ、うん、わかってるんです。恥ずかしながらいろいろ遅い生き方です。 孔子がおしゃっていることはやっぱりすごい 「子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず(私は十五才で学問を志し、三十才で学問の基礎ができて自立で

短編「三丁目と猫」

一昨日、ぱっきりと髪を切り、ちゃんとしたおかっぱに戻りました。 じつは12月後半から1月のあたままで、ちょっと日本に帰っていたのです。プノンペンに戻った際、政府による強制隔離を経験しました。2週間、ホテルに閉じこもった生活。そこで何かを残したいなと考え、小説を書いてみることにしました。ホテル・缶詰め、ときたら文豪・小説が思い浮かぶ安易なわたしです。プノンペンのホテルで書いた物語は、「三丁目と猫」という短いお話です。ライターは小説家ではないので、うまいこと書けず苦悩しましたが、

おかっぱ書房と申しマスク

プノンペンの片隅で小さく営む代書屋おかっぱ書房です。 小さく営みすぎていて宣伝などをしていないので、名刺を作ろうかと思ったのですが。名刺がわりにマスクを作りました。 マスクでご挨拶 子どものころからマスクが好きではありませんでした。給食当番のときはしぶしぶ、今でいうアベノマスク規模の布マスクをしていましたし、大きな会社で勤めていたころは、インフルエンザが流行ると、先輩から「罹患したら戦力が減ってこっちが迷惑なんだからね」と言いたいのだろう無言の圧力とともにマスクを渡された

おかっぱ書房のご紹介

しごと カンボジアでの調整業や文筆業をしています。 1. プロジェクトコーディネート(調整・コンサルタント) 2. 通訳・翻訳コーディネート(日本語・英語・クメール語) 3. 執筆(原稿・キャッチコピー等作成・代書) メンバー 増子夕夏(ますこゆうか)(代表・コーディネーター・ライター) タイ ソックヘェン(通訳者・翻訳者) 増子夕夏のしごと カンボジアの教育現場(教育省、教員養成大学、公立学校)と日本の教育系・学校保健系プロジェクトをつなぐコーディネーターをしています。