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超短編小説もどき

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小説もどき?のもの。
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#恋愛

愛してない

手を触ると、思いがあふれてしまうから、いつの日にかその手を振り払った。 私は一人なの、ひとりでいいんだよ、だれとも、だれとも。 走って走って逃げまどって、転んだ時に差し伸べられた手が前のものとは違うことに気づきながら、そっとその手を取った。 自分とその人が一緒になるような感覚のない人なら、一緒にいれる。 私は私のままで、彼を好きになれるから。 彼は優しい、一緒にいると弱さもすべて見せてもいいような気がする。 君とは違う。君はまるで私だから。一緒になりたくない。 君

爆弾と時限爆弾

「えー、あいつ確かにかっこいいけど、やめときなよ。爆弾かかえてるよ。」 と、笑いながら目の前の友達が言う。 ええ、知ってますとも。あんだけかっこいいんだもの、色々と素行がよろしくないことも、それをしっかりと自覚されており、下々の民には手を出すが一切の見返りをくれないことも。 優しい子がタイプ?って、本当は違うだろ、今はそうか、あのモデルさんみたいな綺麗で可愛い子がお気に入りなんだっけ? そばにおいときたい✖️なんかの時に役に立つ、ほんと、すごい欲の塊っぽい。そーゆーと