高いモチベーションを維持できた理由について

2020/12/25 の夜
星のカービィ Wii』より、ホワイトウェハース ステージ5の曲(Youtubeだと "Aurora Area"って名前で通ってる)のクリスマスアレンジを投稿しました。


アレンジしようと思い立ったのは12/20の日曜日。
この瞬間まで、創作モチベがなかなか浮上しない日が続いていました。
DAWを立ち上げて鍵盤触ったり、鼻歌歌ったりしても何も残らずどうしたものかと思っていました。
打破したくて、ひとまず好きなゲーム曲の耳コピをしたりしてたけど、あんまり打破にはつながっていませんでした。

それでも今回、思い立った12/20~アップロードする12/25までは
かなり高いモチベーションを維持して終えることができました。

今回はなんでそうできたのか整理してみます。

■モチベーション理論の方程式に当てはめてみる

ヒトはなぜ先延ばしにしてしまうのか
という本に「モチベーション理論の方程式」というものが載っています。

画像1

「期待」は、課題を成し遂げたときにご褒美が得られる確実性。
「価値」は、そのご褒美の大きさ。
この二つが大きいほどモチベーションが高くなります。

一方で、
そのご褒美が手に入る時期が遅いほど(「遅れ」が大きくなるほど)モチベーションは下がります。
(ここの「遅れ」って単語がいまいちしっくりこないので「ご褒美が手に入るまでの時間(≒締め切りまでの時間)」って脳内変換しています)

さらに、衝動性が強い人ほどご褒美が手に入るまでの時間に敏感になることから、「遅れ」に「衝動性」という性質を掛け合わせています。
(衝動的な人ほど、目先のご褒美(たとえ小さくても)に目が移り、後々にならないと手に入らないご褒美の価値をより軽んじてしまう…ということ。ただし、期待と価値次第では、衝動性が締め切り間際のモチベをより高める要素になる場合もある。)

今回のアレンジ作業では、
それぞれがどんな感じだったのか振り返ってみます。

■今回のご褒美と期待・価値

得られるご褒美
まずはご褒美が何だったのかざっくり振り返ります。

・好きなカービィの曲をアレンジする行為の喜び
・妄想を現実のものに落とし込んでいく楽しみ
・達成感
・カービィ好きな人が喜ぶこと
・カービィとしてメジャーではない曲をより多くの人に知ってもらうこと

こんな感じです。

期待(課題を成し遂げたときにご褒美が得られる確実性)
つぎに、それぞれのご褒美に対する期待を振り返ります。

・好きなカービィの曲をアレンジする行為の喜び
 やりさえすれば確実に得られる状態でした。

・妄想を現実のものに落とし込んでいく楽しみ
 アレンジのイメージについて、着手前からざっくりとルロイアンダーソンの「そりすべり」みたいな感じと考えておりました。これにより、確実ではなくとも、結構高い確率でこのご褒美を得られる状態でした(自信が高かったとも言える)。

・達成感
 妄想・求めているイメージに対して、出来上がるクオリティによって達成感は異なるため確実とは言えなかったです。しかし初日を終えた時点で「こりゃいけそう」という感覚になれていたため、高い確率でこの達成感というご褒美が得られる状態でした。
 一方「クリスマスまでに完成させる」ということで得られる達成感もあり、ここは個人的に守ろうと思っていたため、この達成感は確実に得られる状態でした。

・カービィ好きな人が喜ぶこと
 多い方がいいのは事実ですが、自分のSNS力を考慮すると今回はひとまずは10人そういう人がいたら達成という感覚です。Twitter以外にも、SoundcloudやYoutubeにも上げることで目に入れてもらえる機会を増やしていけますし、絵の力と音に仕込んだ要素によって達成できる可能性は結構高いのではないかと思っております。

・カービィとしてメジャーではない曲を多くの人に知ってもらうこと
 これは「どのくらいの人に知れたら成功」という具体的な数を示していないうえ、聴いた人がどう思うのかが全く分からないので、達成できるか不確実な要素です。
 ただ、「カービィにはこんな曲もあるよ!」と知ってほしい思いがあったのも事実なので、ご褒美としてリストアップしています。

価値
そして、それぞれのご褒美の価値を振り返ります。

・好きなカービィの曲をアレンジする行為の喜び
 →高い!
・妄想を現実のものに落とし込んでいく楽しみ
 →超高い!
・達成感
 →ほどほど。
・カービィ好きな人が喜ぶこと
 →高い!
・カービィとしてメジャーではない曲をより多くの人に知ってもらうこと
 →価値が無いわけではないが、そこまで高くない。

期待 × 価値
それぞれを掛け合わせてみます。

・好きなカービィの曲をアレンジする行為の喜び
 → 期待高い!× 価値高い!
・妄想を現実のものに落とし込んでいく楽しみ
 → 期待高い!× 価値超高い!
・達成感
 → 期待高い!× 価値ほどほど。
・カービィ好きな人が喜ぶこと
 → 期待まぁ高め × 価値高い!
・カービィとしてメジャーではない曲をより多くの人に知ってもらうこと
 → 期待薄い × 価値そこまで高くない。

以上より、期待×価値は相当高い状態だったのだと思えます。

ここからも分かる通り、モチベーションを向上する要素として一番大きかったのは、着手初日にアレンジのイメージや方向性がおおむね固められていたことです。
それによって、価値が一番高い
・妄想を現実のものに落とし込んでいく楽しみ
に期待が高い状態で取り組めました。

■今回の遅れ

遅れ=ご褒美が得られるまでの時間≒締め切りまでの時間。

12/20~12/25 の初日含めて6日間。
(当初は24日完成を目指していたので5日想定)
自分の技量にとってはちょっと足りないくらいの日数であることと、平日は安定して時間が取れるか怪しい点もあり、切羽詰まっている状況でした。

つまり、今回の「遅れ」はモチベーション理論の方程式上でいうと
限りなく0に近い値でありモチベ上げ要因となっていたと捉えられます。

■衝動性

まず、自分は衝動性が高い方だと自負しています。

ただ今回は「遅れ」が相当小さかったので、
衝動性の悪影響がほぼ出なかったのだと捉えられます。

おそらく、着手したのが12月の頭であれば、
衝動性の影響もあり序盤の作業モチベーションはここまで高くなかった可能性がありますね。

なお、今回は期待と価値が高い状態であったこともあり、
衝動性(目先のご褒美に飛びつきがち)のおかげでさらにモチベーションが高まったと捉えています。

■まとめ

今回、高いモチベーションを維持できたのは、
以下の二つの要因が大きいです。

・成し遂げたら得られるご褒美の価値と、それを得られる可能性が高かった。特に、一番価値の高いご褒美に対して、着手初日から得られる可能性が高いと思えていた。

・期日までの残り日数が少なかった(ギリギリ足りないくらい)。

これにより、高いモチベーションを維持できました。

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今回のことより、自分のモチベーションを高めるためには、

・妄想を深める、もしくは足りないときはインプットする。これによって価値が高いご褒美が得られる確率を高めていく
・なるべく近い期日を設定する

が効果的だということが分かりました。
今度モチベに困ったらこの2点を意識して取り組もう。

あと、衝動性はあってもいいけど、コントロールできるといいなーと思えるので(モチベーションのためにも、身の回りのことのためにも)、健康的な食事、睡眠、適度な運動、瞑想などによって自律神経を整えていきたい所存です。



ここまで読んでくださりありがとうございました。

おわり。

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