ここは日本か？

4年ぶりに厳冬期の撮影で美瑛に来ている。

昨日の朝の最低気温はマイナス23度ほど。
家庭用冷蔵庫の冷凍室より寒い温度だ。これにある程度の湿度と太陽の強い光があれば、ダイヤモンドダストが見られる条件でもある。

午前4時ごろは満天の星空が広がっていて期待が高まったが、いざ日の出が近づくと、東の空が雲で覆われてしまい、あえなく終了。
ただただ寒い朝となってしまった。
それでも少し時間がたつと陽が射し始めたので、冬景色の撮影を楽しむことができた。

午前11時。
ろくな朝食を摂っていなかったので、早めの昼食をと思い、目星をつけておいたレストランへ潜り込んだ。
幸い、店内に人は少なく、のんびり食事ができると思い、北海道が発祥のスープカレーを注文した。

料理を待っているうちに、次々と客が押し寄せてくる。
あれ？　この店、こんなに人気店だったかな・・・

来る客は大半が韓国人のようだ。
そしてついには、9人の予約団体まで。
30席ほどの店内は、私が入店してから5分ほどの間に、満席となってしまった。しかも、行列までできているではないか。
こうなると、のんびり食事を楽しむ感じではない。

10分ほどたってスープカレーが運ばれてきた。
一口食べると、冷え切った体に染み渡るスパイシーな味。
食べ進めると、全身から汗がにじんでくるほど。
やはり冬の北海道は、これに限る。

のんびりするはずが、待っている人がいるので、30分ほどで店を後にした。
もう少し余韻を味わいたかったのだが。

それにしても、周りから聞こえてくる会話は韓国語ばかり。
ここは、本当に日本なのか？
と思わずにはいられない時間だった。