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3年越しの河津桜

宇都宮城址公園の河津桜を撮り始めて15年ぐらいになるだろうか。
いつかは名前の由来である河津の桜を、この目で見たいと思っていた。

2021年2月。前年のうちに宿を予約し、いざ河津へとなったときにコロナによる緊急事態宣言が出てしまい、断念。

2022年は出発前日に東北で起きた強い地震のために東北新幹線が不通になって、泣く泣くとりやめ。在来線で強行する方法もあったのだが、この日は大雨で熱海以南の鉄道が止まってしまい、どのみち目的地に到達できなかったので、縁がなかったと自分に言い聞かせた。

迎えた2023年。
昨年秋のうちに宿の予約を済ませてあり、往復の踊り子号も確保。
3年越しで念願の桜を見に行くことができた。

初日は河津を通り越して踊り子号の終点、伊豆急下田駅で下車し路線バスで目的地の下賀茂温泉へ向かう。1時間に1本しかないバスは通勤ラッシュ並みの超満員だった。
5日前に満開情報が出ていたので、なんとか持ってほしいと願っていたが、現地へ降り立ってみると、わずかに散り始めてはいるものの、ピークには変わりない状況に心躍った。

下賀茂温泉の宿にチェックインを済ませ、カメラ2台と三脚を持って川沿いに植えられた河津桜を日没まで撮り歩いた。
言うまでもなく、夕食後はライトアップされた桜並木を撮りに出かけた。

翌朝も朝食後に少し時間があったので、宿の近くをひとまわりして撮影。朝は夕方とは違った趣が感じられた。下賀茂温泉は、思ったほどの人出がなくて、のんびりとした雰囲気で桜を楽しむことができた。

一度、宿に戻って荷物をまとめ、路線バスで下田駅へ。ほとんど待ち時間なしで熱海行きの電車に飛び乗り、10分ほどで河津駅に到着。
駅前は、下田駅とは違って人が多く、観光地らしい雰囲気になっていた。

時間を節約するため、桜並木の最上流に近い場所まで行くための路線バスに乗ったが、ここでも車内は満員。
途中、修善寺方面からとみられる車で対向車線は大渋滞。バスを復路に使わなくて良かった。

目的の停留所でバスを降り、桜並木のある川沿いへ出ると、下賀茂とは打って変わって人の波・波・波・・・・・
桜自体は見事だったが、人を見に来たのか桜を見に来たのか分からないような状態になっていた。

それでも、川沿いの桜を撮りながら、4キロほど歩いて河津駅へ。
予約した夕方の踊り子号までは少し時間があったので、弁当を買って川沿いで桜を眺めながら食した。

河津桜をのんびり見たいなら、河津町よりも南伊豆町の下賀茂温泉が良い。
行ける所へは行けるうちに。
混雑はあったが、やはり行ってよかった。

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