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「丘のほとり」と「四季」いう宿。

はじめまして、美瑛で小さな宿を営む森部富士樹です。
愛知県のメーカーで、ラインのスケジュールを組みながら20年ちょっと・・・。材料の調達のために何度も訪れたこの北海道の道東・道北地域に魅せられて、移住を決断・強硬。気が付けばあれから13年の歳月が流れてしまいましたが、今でも当時と変わらぬ気持ちで「憧れ」めいたものをこの地に抱き続けています。
そんな私がここ美瑛で営む小さな宿、「四季」と「丘のほとり」。遅ればせながらこちらの宿に込めた思いの一端をご紹介させていただこうと思います。


1.美瑛で始めた小さな宿「四季」。

2007年7月、美瑛町憩が丘で3室(コテージ1棟、ツィン2室)のごくごく小さな宿「四季」をオープン。25年間続けた会社勤めに区切りをつけ、初めての自営業。
憩が丘に建つ別荘を手放される方から譲り受け、快適な宿泊施設へと改築した13年前が昨日のことのよう・・・。ここでお迎えするお客さまには本当に恵まれて、2012年に小さなコテージを増築(コテージ2棟、ツィン2室の全4室へ)。地元食材を基本に、丁寧に仕上げたお料理をお召し上がりいただく。雑誌取材を受けたり、口コミサイトで好評をいただくうちにお泊りいただくお客様も年々増えて、だんだん手狭になる。

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2.「四季」の描く夢。

別荘地の中に、ひっそりとたたずむ小さな宿「四季」。暮らしてみると、程よい立地に気が付くも、お客様のお部屋からダイレクトに丘風景を望むことはできない。お客様をお迎えする日々の中で、少しずつ古くなった施設的な、あるいは立地的な制約に限界を感じることが増える。もう少しだけ広いダイニングで、もう少しだけ眺望がいいお部屋で過ごしていただきたい。そう考え始めると、もう止まってはいられない・・・。
ここ美瑛では、景色のいい土地を探すのはとても難しいこと。それは裏を返せばよいことでもあるのだけれども、農地であったり、防風林指定されていたりして、家や宿を容易に建てられるような地面はほとんどないのが現状だ。だから今の美瑛の景観は、大きく変わってしまうことはない。新たに大掛かりなことをやるのは難しい代わりに、今の丘風景が将来にわたって崩れない。
そんなことをぐるぐる同じことを行ったり来たり考え続けながら、でもやっぱりもう少しだけ眺めのいいお部屋でお客様に過ごしてもらえたらいいのになぁ・・・の思い止まず。

3.丘の上に立つ。

どこまでも眺望の広がる丘の隣に、雑草とその中に残る木の切り株に被われた地面を見つけたのは2016年のこと。心のどこかで途切れることなく探し続けてきた絶景の場所が、ここにあるじゃないか!と確信する。
雑草の中に分け入り、切り株の上に立ってみると、うねる丘風景の向こうに十勝岳の山々が広がる。その時はただの荒れ地というほかはないような場所だったけれども、紛れもなく僕の思い描く「丘の上の1軒宿」になる場所だと直感で分かった。
新栄の丘から100mも離れない東流れの緩い斜面。南側には広大な畑がうねる様に続く。ここに新たな宿を建てよう。そして「四季」に来てくださったお客様を、ここでまたお迎えしたい。ご一緒に、美瑛の絶景を眺めながら、星降る夜を見つめながら、雪の舞う大地に見とれながら過ごしていただきたい。

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4.ここを訪れるすべての人に。

そうと決まれば、少しでも早い方がいい。ちょうど「四季」で10年間やらせていただいて、今度は自分自身で1からデザインする宿を新築することに。方角を見極めて、レイアウトを考えて、間取りを決めた。
北海道産の無垢板で床を張ってもらい、壁面は珪藻土で。思い切って1室28㎡。広い間取りにして、2階の客室数は4室に。どのお部屋からも絶景が望める大きな窓。1階ダイニングも思いっきり開放感を出すために、できる限り壁面を作らず、開放的な大きな窓を2面に配した。今まで通り、美瑛産、北海道産の食材を丁寧に調理する。ここを訪れるすべての人に、ああ来てよかったを届けたい。また来たいなを感じて欲しい!

5.「四季」と「丘のほとり」のそれぞれの個性。

先に開業した「四季」は気が付けば13年の歳月を経て、あれこれと施設に手を入れました。まず、ツィンの本館の2部屋をクローズして、コテージを3棟へ。最大で6人、4人、3人が泊まれる、いずれもバス&トイレ付きの独立棟をご用意。小さなお子様のいらっしゃるご家族はもちろん、よりプライベートな空間で美瑛を満喫したいお客様をお迎えしたい。玄関を出れば目の前に広がる丘風景。それでいて美瑛駅まで2km少々という立地は、利便性もまずまずのところです。
「丘のほとり」は全4室。すべてのお部屋から丘風景が望める大きな窓。そしてもちろんバス&トイレ付き。無垢材と珪藻土を使った白い壁を基調とした、落ち着いた館内は、2泊・3泊をお過ごしただくにも快適な空間になることと思います。
新栄の丘に隣接する立地は、素晴らしい眺望と引き換えに、コンビニはもちろん、自販機さえ近所にはありません。駅まで6km。満天の星空と引き換えに、「何もない贅沢」も!

6.美味しいは「嬉しい」。

どちらのお宿も引き続き、地元産食材をふんだんに使った欧風料理をお召し上がりいただきます。ちょっぴり心掛けているのが「野菜多め」。美瑛に移り住んで、すっかり野菜(トマトやイチゴ含む農産物)が好きになってしまった自分。このおいしさをお客さまにもご満喫いただかない手はない・・・と気負っている自分がいます。
パンをこね、ケーキを焼いて、来る日も来る日も丁寧にお料理を仕上げること。そんな暮らしが美瑛に来ていつしか「普通の日」になったことに、とても感謝しています。

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美瑛を愛する森部富士樹と言います。よろしくお願いします。 愛知県名古屋市生まれ、岡崎市で育つ。 2007年、憧れの美瑛への移住を強行。小さな宿「四季」オープン。 2017年、新栄の丘に2軒目の宿「丘のほとり」新築オープン。
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