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版権を引き上げるということ その4~完結編~


随分間が空いてしまいました。秋も深まってしまいましたが皆様いかがお過ごしで御座候。

インフルエンザの予防接種がどこも予約待ちで大行列で、これはもう今年は無理かもしれないと思い、じゃあ「外来に来てくださればいつでも打てます」と電話口で言ってくれた病院スタッフさんの声を思い出しながら今日の診療時間を確認して車で向かったところ、今日帯状疱疹の予防接種を打ちに行ったら「午前中は臨時休診です」との張り紙が病院の玄関に貼り付けられておりました。来週あたりまた行ってみようと思います。

それはさておき、個人配信を進めるにあたり、デビュー以来お世話になった出版社に版権を引き揚げたい旨のお電話をしたところ、意外なお返事が返ってきました。

「うちの出版社で生まれた漫画はうちの財産なので、簡単に手放すことはできません。思いとどまってほしい」とのことでした。

えええっ。

だって、紙の単行本もばんすか絶版にされてるし、次の連載の話も来ないし、私たち既にセックスレスですよね!!?←(出版社と漫画家の心情的意味合い) 今更離婚届に判を押さないとか完全なる想定外なんですけれども!!

しかしいつも冷静な担当さんが、懸命に話しているのを感じました。普通この部数ならもっと早く打ち切られても無理ないような作品も、どうにか毎回完結まで行けるよう、ページ数や回数も何度も代々の編集長や担当さんが私の見えないところで頑張ってくれたことは身に染みて分かっていたし、だからこそ版権引き上げの話が気が重くて言い出せなかったわけなので…。

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