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「価値が減る!!」Ⅱ ー 動いていないと死んでしまう「投資銀行業界」という「回遊魚」。

 いつも年初1月には勝負を賭けてくる事が多い「投資銀行業界」。だが主要市場、特に株式市場の動きが鈍い。為替市場の「ドル安」も一旦買い戻しが入るなどイマイチ。彼らは毎日お腹を空かして動き回る「回遊魚」のようなもので動いていないと死んでしまう生き物。米国債など金利上昇トレンドが出てきているが、この程度の ”餌” =儲けでは全然お腹一杯にならない

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 やはり「過剰流動性」の正常化が進んで自由になる「お金」が減っている影響が大きいのだろう。そこで目を付けたのが取引量が少なく市場流動性も低い ”Bold Markets” 。図体の大きい主要市場と違い少ない「お金」で市場を動かせる。そこに集まった ”小魚” =素人を喰ってしまおうという算段。

 12.10.「価値が減る!!」 ー 「法定通貨」から逃げ惑う「お金」の行く先は...。↓ でも取り上げたが、筆者が注目したのがビットコイン(BTC)KOSPI指数(韓国総合株価指数)。マーケットの知名度もそこそこあって市場規模の小さい市場だ。

BTC(1年)

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 奇しくも両方とも買い基調が強まったのが2020年9月から。この2つはNYダウ日経平均がアップダウンする中、他市場の動きを無視するようにほぼ一方的に買われてきている。12.10の時点では@$18,000.-程だったBTCも今や@$40,000.-近い*何かの「意図」を感じるのは当然だろう。

 FCA(Financial Conduct Authority 、金融行動監視機構)がBTCの運用、特にデリバティブ絡みのリスクに警鐘を鳴らしている。韓国では借金してまで株を買う人が増えて危惧されている。勝っているうちはいいが...。

 こういう ”Bold Markets” は態度をはっきりしておいた方が良い。①全く手を出さない、か②短期売買に徹する。特にの場合「損切り」が難しい。市場流動性が低いので売り相場になるとほぼ "No Markets" になることがしばしば。BTCなら先日の▼$8,000.-急落で肝を冷やした人もいるだろう。

 今後「お金」の「価値が減る!」のはほぼ間違いない。**だがよくわからない物に手を出して保有資産を半分とか4分の1に減らすことはないFCAも指摘しているがBTC等「仮想通貨」は最終的に「法定通貨」や他の資産と交換できる法的な根拠が薄い。その辺は十分認識するべきだろう。

 **極端に言えば「金利がつかないから」と言ってマルチ商法や和牛、レンタカービジネス等に手を出す日本の昭和老人と本質は同じ。違うのは「金融商品」の名の下に合法であることだけ。中にいた筆者に言わせると「投資銀行業界」には「強欲」がスーツを着ているような輩もごろごろいる

 BTCKOSPIをトレードする方を批判する気など毛頭無い。中にはプロ顔負けの猛者もいるし今回 ”億り人” になった人もいる。「お金」を2倍、3倍にする夢を見る一方で、 ”Bold Markets” の性質から考えて「損切り」で「お金」が4分の1、8分の1になる覚悟もいる。「勇気」と「無謀」の境界線は人それぞれくれぐれも後になって「あの時買えば良かった」とか、逆に「やらなきゃ良かった」等等、愚痴を言わなくて済むように

 「休むも相場」

 我々は「回遊魚」ではないので止まっても死なないし、短期ではなくより長期的なビジョンを持って「投資」に取り組む事ができるのが強み。何しろ自分の生活、人生がかかる大切な「お金」である。何も「回遊魚」がウヨウヨ泳ぐところに自ら ”餌” になりに飛び込むことはない。飛び込むなら逆に「回遊魚」を喰ってやる!ぐらいの意気込みで(笑)。

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