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グローバル&地方編

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世界各地や日本各地を眺めてみて経済面から考えた note。
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2021年6月の記事一覧

米国債金利の「現在地」。 ー  ”奇妙な静寂” はいつまで続くのか。

 株も為替も金利もどのマーケットも ”奇妙な静寂” に包まれている。明らかにボラティリティ…

損切丸
3年前
8

「値上がり」の時代Ⅱ。ー 身近に迫り来る「インフレ」=「お金」の価値の下落。

 「値上がり」の時代。(4/30 ↓ )の続編になるが、今回はより身近な変化に着目してみた。…

損切丸
3年前
9

アメリカ人は「貯金大好き」になったのか? ー 「日本化」への "怖れ" 。

 度々@1.60%を割り込む米10年国債。どんどん買い進まれはしないが、売られたところは Stick…

損切丸
3年前
14

金利は語るⅤ - 「不調」に陥る国債群。

 10年金利が@1.60%前後で ”奇妙な静寂” にあると思われている米国債。だが実はその "中身…

損切丸
2年前
12

個人ベースの「ESG」Ⅱ ー  ”プラグイン・ハイブリッド車” 試乗記。

 一応 5/27.個人ベースの「ESG」 ↓ の続編として。  前回は購入に至るまでの申請手続の…

損切丸
2年前
8

G7「最低法人税率@15%」合意は「日本化」の扉を開く?。

 やはり米国債の様子がおかしい。10年で@1.60%割れも想定外だったのに昨日(6/8)は特段の…

損切丸
2年前
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崩壊する「インフレの壁」。ー 米国債は「踏み上げ」、TIPSは「損切り」。

 米国債が突っ走っている。遂に10年は@1.50%割れ。もっと目立つのがTIPS(物価連動債」の売り。BEI(予想物価上昇率)で見ると5年が@2.46%まで低下している。「米国債売+TIPS買」で ”インフレ・ポジション" を持っていた向きはまさに ”股割き” 状態。今日(6/10)発表予定の5月米CPI(予想@+4.8% ← 4月@+4.2%)を待つことも叶わなかった。  実は米国債を凌駕している国債がある。オーストラリア国債だ。直近は米国債+10~15BPの金利水準を保

金利は語るⅥ - 相場に "祈る" ようになったらもう止め時。

 前稿で:   "可哀想だが勝負は既に決している。この流れだと今日の米CPIで例え@+5.0%が…

損切丸
2年前
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遂に「マイナスCPI国家」として "取り残された国” 日本。

 本日(6/15)欧州時間早朝に発表された5月のドイツ、フランス、イタリアのCPI ↓(消費者物…

損切丸
2年前
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金利は語るⅦ - 「胴元」の "流儀" 。

 米国債も普通利付国債を見るよりも物価連動債(TIPS)とBEI(予想物価変動率)の動きを見る方…

損切丸
2年前
7

「利上げ」に一歩踏み出したFRB。

 「ん?どうした。何かあったな。」  もう現役じゃないので、さすがに真夜中(日本時間)の…

損切丸
2年前
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復活・「意地の悪い相場」Ⅱ。ー またまた "びっくり米国債" 。

 「なんでアメリカの長期金利が下がるんだよ!!」  完全に "想定外" のFRBによる ”+5BP利…

損切丸
2年前
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レパトリ(Repatriation)=「損切り」祭りが始まる?

  "マーケットは5年@1.0% ↑ とか10年@1.40% ↓ とか相場を振り回して「損切り」を迫…

損切丸
2年前
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続・レパトリ(Repatriation)=「損切り」祭りが始まる?

 今日(6/21)の日経平均の下げ(引け@28,010.93 前日比▼953.15)も凄かったが、アジア時間にも関わらず米国長期債の「踏み上げ」も凄まじかった。一時10年は@1.37%、30年は@1.95%まで低下。まさに ”阿鼻叫喚” (その後10年@1.43%、30年@2.02%まで急速に戻した)。  米国債の「スティープニング」取引については、これで一旦「損切り」クライマックスとなっただろう。5-30年金利差は2月の+164BPから+108BPまで▼56BP、急速に縮