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【徹底検証!】四季報プロ500は当たるか ~お宝8銘柄編~

はじめに

“会社四季報プロ厳選500銘柄”は、その名の通り株のプロが500銘柄を厳選して紹介する雑誌です。

ただ単に銘柄を羅列するだけではなく、注目のテーマと関連銘柄のまとめなども書いてあるので、経済と時事ネタの繋がりを掴むという意味でも、とても面白い読み物だと思っています。

筆者は注目テーマのまとめ記事だけでも十分に意味を見出しているので毎年お正月にこの雑誌を購入して読むのが恒例になっています。

※こんな本です。

さて、前置きはここら辺にして、
本題である「500銘柄」について、どこまでこの本は有用なのでしょうか?

四季報プロ500は四半期に一度発売されるようですが、新春号に関しては500銘柄の中でも、「本命銘柄50」、「期待銘柄200」、「注目銘柄250」があり、さらに袋とじの「お宝8銘柄」、「上振れ期待ランキング200」が存在します。

今回はこの中でも最も期待感を漂わせている「お宝8銘柄」について、
“紹介された後の実際の値動き”に着目していきます。

最新の2023年新春号は発売されたばかりなので、値動きのサンプルがまだ足りないのと、袋とじの機密性を守るという観点から、

本記事では、2022年新春号に掲載されている「お宝8銘柄」の記事掲載後の1年間の値動きに着目します。

お宝8銘柄の成績

8銘柄については発売日よりも1か月ほど前の2021年11月26日時点で記事が書かれたようなので、2021年11月26日~2022年11月26日までの成績を見ていきます。

成績のサマリ

まずは結論から。8銘柄と成績のサマリです。

四季報プロ500 2022年新春号 “お宝8銘柄”の1年間の成績表

はっきり言って驚きました。かなりの好成績ですね。
単純に全て1売買(100株)単位で購入して1年後に売却したと仮定すると、1,340,000円の投資額に対して1,554,700円のリターン(+214,700円 = 16%増)が得られたことになります。

ちなみにこの間の日経平均は28,751.62円から28,283.03円への推移で1.7%減(マザーズは30%減)だったので、全体のトレンドと比較しても圧倒的に成績がよいことが分かります。

※参考(成績算出期間の日経平均の推移)

1年間の日経平均の推移

成績詳細

さて、サマリでは「お宝8銘柄」を購入して1年間保有していた場合、良い成績で終えられたことを示しました。

しかし、1年間保有し続けることは意外と難しいことです。次は各銘柄の具体的な値動きを見ていきます。「自分だったらここで売ってしまったかもしれないなあ」など、個々人の目線で見ていただくと、自分だったらどれくらいの利益(損失)が出せたかが分かると思います。

タカラトミー

1年間のタカラトミーの株価推移

大きく下げることなく、安定して緩やかに株価が伸びていました。1年後の株価でも+21%の大きな利益ですが、ピーク時は1545円で+45%になっていたことが分かります。

四電工

1年間の四電工の株価推移

四電工も安定して強かったです。多少の上げ下げはあったものの、一番下げたときでも-3%で、保有していたとしても終始安心して確実に利益を出せた銘柄になっていたことでしょう。

JBCCホールディングス

1年間のJBCCホールディングスの株価推移

JBCCホールディングスは期間中最大-26%の値下がりを見せました。もし保有していたとしたら損切りしてしまう人も出てしまったことが予想されますが、損切りせずに耐えて1年間保有した場合は+4%の利益とまずまずの成績で着地することのできた銘柄です。

オープンアップG(旧 夢真ビーネックスグループ)

1年間のオープンアップGの株価推移

1年間で初期値を基準に値が振動した銘柄でした。最少は-24%、最大は+20%と売買 or 保有し続けるの判断によって、1年後最も成績が分かれそうな銘柄となりました。

近鉄エクスプレス

今回一番のお宝銘柄となりました。
なんと公開買い付け価格4,175円でTOBが行われ、8月26日に上場廃止しています。さすがに四季報プロの方々もこの展開は予想してはいなかったと思いますが、予想していたら怖いですね(笑)

コーユーレンティア

1年間のコーユーレンティアの株価推移

8銘柄中唯一の損失銘柄です。
期間中最大-27%の値下がりを見せ、最大でも4%の利益、一年間保有していた場合は5%の損失と、どう頑張っても利益を出せた人は少なかった銘柄だと予想されます。

新日本建物

1年間の新日本建物の株価推移

期間中最大の値下がりは最大-5%、最大は12%、最終11%の着地と、目立った売買のタイミングはありませんでした。なので多くの人が手堅く利益を出せた銘柄だと思います。

住友林業

1年間の住友林業の株価推移

値動きはJBCCホールディングスと似ていて、期間中最大-22%の値下がりがあったので、握力が必要とされた銘柄でした。最大でも6%の利益、着地は3%の利益なので損切りで手放していなければ原資を確保できた銘柄となりました。

おわりに

いかがでしたでしょうか。総じて四季報プロ500銘柄 2022年新春号の「お宝8銘柄」は成績が良かったですね。

私は人におススメされた銘柄は買わない主義なのですが、今回の分析結果を受けて、今年のお宝8銘柄の購入を検討してみようかなという気持ちになりました(笑)

四季報プロ500銘柄 2023年新春号にもお宝銘柄8銘柄が掲載されています。袋とじの8銘柄だけではなく、冒頭に記載させていただいた通り、読み物としても面白いので、興味のある方は是非一度読んでみることをお勧めします。

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