Etidronate for the primary and secondary prevention of osteoporotic fractures in postmenopausal women

背景
骨粗鬆症は骨密度の減少と骨の劣化により、骨折リスクが高まる
エチドロン酸塩は破骨細胞の活動を阻害し、骨吸収を抑制するビスホスホネート系薬剤
本レビューは2008年に発表された前のレビューの更新版
骨折リスク別(低リスクvs高リスク)にエチドロン酸塩の効果を検討

目的
閉経後女性における骨折の一次予防と二次予防において、間欠的/周期的エチドロン酸塩の有効性と安全性を評価

主な結果
30件の研究が適格基準を満たした(2,770人)
各研究でバイアスリスクの懸念あり
一次予防(低リスク)
エチドロン酸塩400mg/日は非椎体骨折、重篤な有害事象に差がないことが示唆(中程度の確実性)
二次予防(高リスク)
エチドロン酸塩400mg/日は非椎体骨折に差がないことが示唆(低確実性)

著者の結論
エチドロン酸塩は一次・二次予防の両方で、椎体骨折と非椎体骨折にほとんど違いがないことが示唆された


このレビューは閉経後女性を対象に、骨粗鬆症治療薬であるエチドロン酸塩の効果を骨折リスク別(低リスクと高リスク)に検討したもの。
骨粗鬆症の一次予防および二次予防において、エチドロン酸塩は椎体骨折や非椎体骨折の発生を大きく減らすことはできないが、安全性面では大きな問題もないことが示唆された。
レビューの結論は、エチドロン酸塩が椎体骨折や非椎体骨折の発生を大きく減らすことはできないかもしれないが、一方で重大な有害事象のリスクも高くないことを示唆。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?