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動物看護師の限界に挑戦中

私が誰にも負けないところ。

それは動物への愛が異常。
四足歩行で毛深い生き物達、全てのモフモフ達への愛が止まらない。
その動物達の命を助ける動物看護師は、私にとっては天職だと子供の頃から思っていた。

好きな事を仕事にすることは大変だと言われるけど、確かに大変な事が多い。

人の看護師さんとは違い、動物看護師の認知度は低い。年配の人には、ただの動物好きのおばさんが獣医さんの仕事手伝ってるとか思われていそう。
私みたいに田舎に住んでる動物看護師は、正直給料が安く勤務もきつい。
定時で帰る事はまずないし、排泄物の処理は毎日の仕事。噛まれたり引っ掻かれたり怪我はつきもの。

それに動物病院は病院といってもサービス業に近い。
どんなに優秀な獣医師や看護師だったとしても、感じが悪い印象をもたれると別の動物病院へ転院してしまう。
大切な家族の命を預ける場所だから、それは当たり前の事だ。私だってそうだから。

動物の命を守りつつ、飼い主さんへのフォローも大切な仕事のひとつだ。

獣医師にも気を使い、先輩看護師にも気を使い、飼い主さんへも気を使い、動物へも気を使う。

きつい。汚い。危険。気を使う仕事。

若い動物看護師さんはこの理想と現実とのギャップや人間関係で疲れ、この仕事を離れる人も多くいる。何十年もこの仕事だけで生きていくのは正直難しい。それが今の動物看護士を取り巻く現実だ。

いつも考える。

いつまでこの仕事を続けられるのだろうか…。

そんな事を毎日考えるのに、また今日も朝起きて仕事に行く。
やっぱり私はこの仕事が好きだ。

獣医師は病気をみる。
私達動物看護師は動物をみる。

獣医師ほど豊富な知識は持っていないけど、体に触れる機会が多い私達動物看護師はちょっとした変化に気づける。

体に触れた時の体温。
呼吸の状態。
便や尿などの排泄物の状態。
食欲や元気。

言葉を話せない動物達は、小さな変化で私達に教えてくれる。それに気がつく事が私達の仕事でもある。

それが出来なくなった時、それが動物看護師の限界の時。

私はまだその変化に気がつく事が出来る。
まだまだやれる。
おばさん特有の厚かましさかもしれないけど、おばさんだからこその経験から学ぶ事も多い。
それを若い動物看護師の後輩達に伝えたい。
そしてどんどんおばさん動物看護師を増やし、仲間を増やしていくのが私の今の夢なのだ。




最後まで読んで頂きありがとうございました! 動物看護師として、これからもペットと飼い主さんの絆が深まる記事を書いていくつもりです。 どうぞ宜しくお願いします