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「いちばん○○な椅子はどれ?」にお答えします

「オカムラさん、いろんな種類の椅子があるけど、いちばん○○な椅子ってどれ?」

これ、けっこうよくいただくご質問なんです。

もちろん、客観的に判断できるサイズや機能に関する「○○」であれば「 NO.1 はこれ!」とお答えできるんですが、困るのは「デザインの良し悪し」や「使い心地」などに関する主観的な「○○」の場合です。

メーカーとしてお答えしづらいことに触れるのはとても勇気のいることなんですが、『部室ノート』らしく、今日はあえてこの難しいご質問に3パターンほどお答えしてみたいと思います。

いちばん「シンプルなデザイン」の椅子はどれ?

オフィスと違って、ご自宅に置く椅子のデザインは「あんまりゴツゴツしたものじゃない方がいい」「インテリアを邪魔しない見た目のものがいい」ということはよくあります。

一口に「シンプルな椅子」といっても、

「シンプルだけど、調節機能はちゃんとついているオフィスチェアがいい!」

という場合と、

「機能は最低限でよくて、本当にシンプルな見た目のオフィスチェアがいい!」

という場合の2通りがあると思いますので、それぞれ1機種ずつを挙げてみます。

≫ シンプルだけど、調節機能はちゃんとついているオフィスチェア
Finora[フィノラ]
高機能チェアに分類されるフィノラですが、他のシリーズと比べたときに大きく異なる特徴がアーム(肘掛け)のデザインです。
一般的なチェアではアームは座面の下から上に向かって伸びるように設計されるものが多いですが、フィノラのアームは背から水平にすっと伸びるようなデザインになっています。
そのため、一般的なチェアと比べ、座面まわりが大きく開けており、特にサイドビュー(横からの見た目)がとても美しいデザインのチェアです。

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機能は最低限でよくて、本当にシンプルな見た目のオフィスチェア
CYNARA[シナーラ]
シナーラはデザイン的にも機能的にも究極なシンプルさを追求したチェアで、フィノラのような高機能シーティングではなく「ライトタスクモデル」に分類される椅子です。
弓のようなラインを描く背座一体のシェルに加え、コンパクトなメカを採用し、さらに部材も極力少なくなるよう設計したことで、重量はわずか約9kgと、従来品と比べて約50%も軽量になっています。
デザイン面ではキャスターにも要注目。中央がくりぬかれたホローキャスター(中空キャスター)は、軽快さをより一層際立てます。

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いちばん「カッコいい」椅子はどれ?

人によって「カッコいい」の基準は違いますから、これは本当に難しい質問です。

そこで、ちょっと遠回りして、「椅子のカッコいい姿とは?」について少しお話ししてみようと思います。

皆さん、「カッコいい椅子はないかな~」っとお探しになるとき、どのようにして見比べますか? 椅子全体が見えるようにして、正面から見比べますか?

実は、メーカー的には見ていただきたい方向は「正面」だけじゃないんです。というか、カッコよさをみるときには、むしろ「正面」よりも、「後ろ」や「横」から見ていただきたいんです。

メーカーが椅子のデザインを考えるとき、私たちは大まかに3つの「見た目」を考慮します。
 1. フロントビュー(正面からの見た目)
 2. サイドビュー(横からの見た目)
 3. バックビュー(背面からの見た目)

では、このうち「椅子の顔」ともいえるのは、どれでしょうか?

「誰も座っていない机にしまわれた椅子」や、「誰かが座って作業をしている椅子」を思い浮かべると、ふだん目にする椅子の姿は、正面ではなく背面のことが多いですよね。

ですから、「椅子の顔」は「正面」ではなく「背面」なんです。バックビューがカッコいい椅子こそ、"イケメンな椅子" の証といえるでしょう。

そして、忘れてはならないのがサイドビュー。これは人間と同じく、ふと見たときに「カッコいい!」「ステキ!」と思える顔、まさに「横顔」です。

カタログをみても、あるいはショールームや店頭に並んでいる実物を見る場合でも、どうしても正面からの見た目を眺めることが多くなってしまいがちですが、バックビュー&サイドビューで見比べるのが「いちばんカッコいいと思える椅子」を探すコツです。

ということで、オカムラのメジャーラインナップ6機種(コンテッサⅡ、フィノラ、サブリナスタンダード、バロン、コーラル、シルフィー)のバックビュー&サイドビューがわかる「後ろ斜め45度」からの見た目を並べてみましょう。

まずはホワイト基調のパターンから。

ホワイト6機種

続いて、ブラック基調のパターン。

ブラック6機種

いかがでしょうか?

こうして後ろ斜め45度からみたときに「この椅子がいちばんカッコいい!」と思える椅子こそ、あなたにとって NO.1 イケメン椅子だと思います。

もちろん、ホワイト・ブラック以外の色にしたときにはまた印象がだいぶ変わってくると思いますので、ぜひカラーシミュレータでいろいろ試してみてください。

ちなみに、中の人的には、ホワイト基調の場合はフィノラ、ブラック基調の場合はコンテッサセコンダがいちばんカッコいいと感じます。皆さんはどうですか?

いちばん「リラックスできる」椅子はどれ?

「椅子に座る」ことの目的は、仕事をする、ゆっくり考えごとをする、休憩をする、などさまざまありますが、オフィスチェアは基本的に「仕事をする」ことを前提として設計されていますので、「リラックスすることに振り切ったオフィスチェア」というのは基本的にあまりありません。

・・・とはいえ。

「リラックスはしたいんだけど、ソファじゃないんだよなー」
「リラックスはしつつも、安定した姿勢で本を読んだりしたい」
「グダグダしたいんじゃなくて、あくまでリラックスなんだよね」

オフィスチェアのような機能性と快適性を備えつつ、ソファのようにゆったりとリラックスができる椅子、ないものでしょうか?

はい、あります!

それがこちらの Ruschello[ルシェロ]。チェアの分類は、文字通り「リラックスチェア」!

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このルシェロがなぜ「リラックスするのに最適な椅子」なのか、ポイントは3つあります。

(1) ハンモックのような座り心地のメッシュ張り
ルシェロのリラックス感の高い座り心地の秘密は、なんといっても背もたれです。まず、メッシュ部に用いる糸には、弾性がある糸を織り込んでいます。

ルシェロanime

さらに、腰にあたる部分はしっかり身体を支えられるようにカーブの角度と張地メッシュのテンション(強さ)を計算して設計した上で、背もたれ全体を背中から臀部にかけて縫製せずに一体で編み上げています。
これにより、まるでハンモックのような座り心地を実現しているのです。

(2) オフィスチェアと同等(以上)の機能性と操作性!
ルシェロは、座面の高さの調節、リクライニング角度の調整と固定、リクライニング反力の強弱調整など、オフィスチェアと同じように利用シーンや体格に合わせて椅子を調節することができます。
また、フラッグシップチェアの ContessaⅡ[コンテッサセコンダ]にも搭載されている「スマートオペレーション機能」により、座面の上下高さとリクライニングの角度調整は座ったまま肘掛け部のレバーで操作できます。
これによって、一番深くリクライニングして寄りかかって読書をしているとき、ちょっとタブレットを使って調べ物をするために背の角度を浅くしたり座面を上げたりしよう、というとき、手元のレバーをカチっとするだけでスマートに椅子を調整することができます。

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(3) リラックスしやすいサイズ設計と2つのタイプ
一般的なオフィスチェアの最低座面高は410~420mmくらいですが、ルシェロの座面の高さは380mmまで下げられます。リクライニングの最大角度も、一般的なオフィスチェアが18~23度程度なのに対し、ルシェロはコンテッサセコンダと同じ26度まで後傾できます。

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また、ルシェロには目安身長165cm以下の方向けの小さめの "Type-A" と、目安身長165㎝以上の方向けの大きめの "Type-B" の2タイプがあります。これにより、小柄な方でも大柄な方でも、リラックス姿勢をとったときにヘッドレストが適切に頭部を支えてくれます。

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※上図はモデル身長160㎝の方(左)と185㎝の方(右)がそれぞれ座ったときのイメージ図です。

ちなみに、ルシェロにはオプションとして足置きのオットマンがありますが、このオットマンも高さ調節が可能、しかもストローク幅は92mm(410~502mm)ありますので、脚を高くあげて休息をとりたい、というときに最適です。

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今日は「いちばん○○な椅子」について3パターンご紹介しましたが、「いちばん○○」は他にもいろいろありますよね。もし他に知りたい「いちばん○○」があれば、ぜひ教えてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。