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将来「セミリンガル」を生む可能性がある日本

2008字 

英語の初等教育導入に関する記事が興味深かったので、記事にしてみました。

前回の英語は話せた方がいいのか?と合わせて読んでも面白いかも。


自身で読んでいただいた方がいいとは思いますが。

文章を抜粋と要約

英語の早期教育の導入により、日本語も英語も両方共に「セミリンガル」になってしまうのではないか?という話

・日本において、英語の成績が中学受験に影響をしてくるとの不安から、親は英語教育に関心を持たざる得ない。

・小学校教育において、国語が疎かになってしまう可能性があるという議論が昔はあったが、今は意見が180°変わった。英語は習い事ランニング1位に!

・専門家の中では、英語の早期教育は幻想に過ぎないとの見解があり、日本語に限らず、母国語を習得してからの方が英語を習得しやすいというエビデンスが出ている。

・低学年で英語圏から、カナダのフランス語圏に着た学生はクラスで話せるように早くなるが、最終的にレポートを書くのが苦手な学生になる可能性が高い。

・一方、高学年で移住してきた英語圏の学生は、クラスで話せるようになり、友達を作るにの時間はかかるが、教室での学習には不自由なくフランス語が使えるようになる。

・トロント大学先生によれば、バイリンガル研究において、「子どもの第二言語能力は第一言語能力によって決まる」という理論を打ち出しています。

・どちらの言語でも高度に抽象的な内容の理解や伝達ができるレベルは、「プロフィシェント・バイリンガル」と呼ばれます。反対に、どちらの言語も中途半端で、思考の道具としての母語を喪失した状態が「セミリンガル」です。幼少期の英会話偏重教育は、日本に大量のセミリンガルを生み出してしまう危険がある。

・中国語と英語のバイリンガル国シンガポールでは、実際には読み書きの最低基準に達しない学生が増えてしまった。英語・中国語のプロフィシェントレベルは人口のわずか13%であるとのこと

・韓国でも英語教育に重点を置くばかりに、同様のことが起こってしまい、日本語だけでノーベル賞が取れる日本はすごいと。日本語だけ学んだだけで賞を取れる。

・学校で習う英語は大人になって役に立たないという批判が現在の世論に多い

・実際、英語と日本語の言語として距離は遠いが、ヨーロッパの言語は比較的、分の構造が近いから習得しやすい。日本語の文脈は非常に多様だから、実際、翻訳は大変な作業

・本来、日本人が言葉にしない言葉も、英語圏の人は言葉にするので、ベラベラ話すのが当たり前、だからベラベラ英語を話す日本人を見て「頭が良い!」と勘違いしてしまう。

・これは日本人のコンプレックスからくるのでしょう。ただ、英語圏のバカでも英語を話すので、英語をただ話せるのと、小説や論文を読み、書けるのはまた次元の違う話である。

要約と抜粋はここまで!

私は海外へ行きたいが故に止むを得ず、IELTSの試験に挑戦はしている。日常会話はできるので、仕事をするための英語つまり医療英語だけで良いと思っている。がしかし、受け入れ国が一般的に「プロフィシェントレベル」前後の英語力を求めているので、やるしかなく苦しんでいる。オーストラリアやニュージーランドは医療従事者の移民向けに医療英語ができれば良いとしている。IELTS以外にOETという医療英語の試験でも同等レベルを求められているが、日本では受験することができたのは大阪であったように思う(2年前の記憶)以下参照

IELTSのおかげで、バランスよく英語を学ぶことができている実感がある。私自身の専門がリハビリテーションなので、英語+専門性を駆使すれば、海外では大きな武器になると思う。

これも妻の体験から来ている。妻は文系の人間であり、そんな彼女の英語はプロフィシェントレベルだ。しかし、彼女は財務系の仕事に長い間ついていた。現在では、語学の能力を生かし、仕事で化学技術の国際会合に出席することがあるが、そうした場において、どんなに話し、聴いて、読み書きができても英語が頭に入ってこないという経験したのだ。議論についていくことができない。とにかく内容に関する背景知識や専門性がないと、英語を聞いても本当の理解に至らないと語った。

一方、英語がほとんどままならなかった私はソロモンの病院で、オーストラリア人医学生がいう事は30%しか理解できなかったが、イメージができたし、患者を見ればほとんど言いたい事はわかった。カルテに書いてある英語もだいたい理解できた。そして知識の共有を図る事には成功していた。また、拙い英語でも学生である彼らに気になる症状を伝える事もできた。

ある程度の主軸になる専門性があれば、英語は仕事にまつわる単語や言い回しで仕事は成り立つような気がしている。加えて、どんなに頑張ってもネイティブにはなれないのは事実だ。

しかし、英語さえなんとかなれば、誰でも海外で仕事ができるチャンスがあります。

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