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人生の過渡期|就活をギリギリまでしていたあの頃の私へ

現在、就活をしている23卒学生へ。
私自身、就活を終えた時期は1月ごろ。卒業間際まで就活をギリギリまでしていた。
イヤイヤ期を乗り越えて、自分に納得できる先を見つけたことは間違っていない、ということをあの頃の私に伝えたい。

人生の選択肢の拡がり

人生の過渡期といえば、受験、就職、転職、結婚、出産、大切な方との別れ…など様々。
10代の受験も大きな過渡期と言えるけれど、受験までは選ぶ先は違っても、ほぼみんなと同じ「学校生活」という道のりを辿っていく。

私たちは物心ついた年齢になると、数年単位で明確な目標・ゴールがある。
中学校・高校生活3年間の間で、部活動で大会出場のためのゴール設定や受験がある。
大学卒業後、社会人となるとみんなと同じ明確な目標・ゴールはなく、一人ひとりで考え決めていかなければいけない。
もちろん、入社した企業で目標設定などはあるけれど、入社した先々で異なるから、どれが正解なんてない。

その選択が間違っていないだろうか、そんな不安に駆られやすいからこそ、「就職」は大きな人生の過渡期といえる。

就活の「イヤイヤ期」を乗り越えて|就活体験談

現在、私はキャリアコンサルタントとして多くのビジネスパーソンのキャリア相談を受けているけれど、学生時代の就活はとても苦労をした経験がある。

いや、苦労したというよりも、あまり考えてこなかったツケがまわって
「何もできなかった」
「何も目指したいことが思い浮かばなかった」
だから業界も、職種も明確に絞れず、ずっとダラダラ活動してしまっていた、と言っていいかもしれない。

友達が就活し始めた頃に、私も活動し始めた。
もう20年以上も前の頃の話なので、活動をし始めたのは4年生になってからだと思う。
周りの友達はやりたいことが明確で、夏前には決まっていた。
一方で私が、とりわけやりたいことはなかったけれど、合同説明会で何となく話しを聴いてみた企業に、何となく流れで面接に進んだ。

「いつか本命の会社の時に、面接は上手くなっておきたいから…」

そんな理由で、面接練習のつもりで参加した企業から夏頃に内定を頂いた。

内定をもらったものの、その頃の私は、その内定は就活を終える保険と考えていた。
だから内定を持ったまま就活を続けるが、その後は全く成果がない。
だからと言って内定先に就職して働き続けるイメージは全くわかない。

一番ショックだったことは、夏休み実家に帰っていたときのこと。
私が就活していたころは、インターネットで新卒採用が少しずつ広がってきたころ。ほぼ雑誌で情報を拾うことが多かったけれど、気になった企業がインターネットで情報公開していた。

選考スケジュールを見ると
「調整中です。今しばらくお待ちください。」
確かこんな内容だったと思う。

ネットで見つけたときからずっとその状態で、気づけば1か月経っていたので、いつ始まるんだろうとずっと疑問に思っていた。だから実家に帰った時、その会社に思いきって電話して聞くと

「新卒採用はすでに終えています。」

と一言。
それはそれはショックで、一瞬目の前が真っ暗になったことを覚えている。
私には珍しく、受けてみたい!と思っていた企業だったから。
もう八方塞がりで、気づけば季節は夏を終え、卒業までのカウントダウンがみえて、焦りと不安で気持ちが押しつぶされそうだった。

当時は学内のキャリアセンターはあったのかどうかもわからないし、とにかく自分で見つけないといけないという風潮だった。
焦りと不安が膨張すると、
「あれはイヤ」
「これはイヤ」
「それだけはやりたくない」
そんなイヤイヤ病の沼にハマっていく。
こうなると、変なこだわりで頭が凝り固まって、探せない状況が続く。

そんな状態から抜け出したのは、私の楽観的な性格が功を奏したのかもしれない。
イヤなことがあるのはハッキリわかっているから、そのイヤなことをしないでいい仕事を探そう。
そう思うようになった。

そうして、やってみたいと思ったことは、求人広告営業。

ずっと社内で仕事は息が詰まりそう → 営業で外に出れる
一つの業務だけをすることに飽きそう → 多様な業界の経営者と話ができる
学生時、何も資格を取得しなかった → 資格がなくても始められる仕事

探せばあるものですね。
冬になってから多くの求人広告代理店に就活をおこなった。
多くの企業から落とされたけれど、会社説明会や面接を通じて業界のことを深く知ることができた。

そんな矢先、ある求人広告代理店の筆記テストで業界内容のことを答えることができ、褒められたことがある。
私からしたら、就活を通じて得られた知識で当然じゃないかと思ったけれど、珍しかったらしい。
そしてその会社から内定をもらった。時期は年が明けた1月になってからだ。

でもその内定をもらえた時は、自分自身心から喜んだ。
最初の内定をもらえた時とは、全く違う。
それはきっと、私自身が納得できる就職先を見つけることができたからだ。

「点」から「線」へ

入社後、求人広告営業はノルマも厳しく大変な時期を過ごした。
ただ、「誰かの仕事人生(キャリア)を変えるきっかけになる求人広告」に携わることは、とてもやりがいを感じていた。
そして現在は、求人広告という「点」のかかわりから、「ビジネスパーソンの働く気持ちの健康度を高める」ために誰かの仕事人生(キャリア)の伴走者として、「線」のかかわりをするようになった。
 
きっと就活時代、求人広告を選んでいなかったら、現在の私はいない。
納得できる就活ができたからこそ、その後大変な時期も乗り越えることができた。
自分自身の気持ちに正直に向き合い、選択することは大切だ。
あの頃は、友達の中で一番遅くまで就活を続けていたけれど、納得できる就職先を見つけた自分自身を誇りに思う。
 
今、内定がなく焦りや不安を抱えている就活生へ。
納得いくまで活動を続けることは、これからのキャリアの糧になる。
企業の秋冬採用は、内定辞退があった人材の補足として集めることがある。
だから、より入社意識の高い学生を採用しやすいので、まだまだ需要はある。

あなたが納得できるまで、就職活動はおこなってみよう。

人生の過渡期である就活が、より良いものになるよう、応援しています!


 

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