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オールドレンズのはじめの一本
こんにちは。
今日の話題は、オールドレンズのはじめの一本…つまり初めて使うオールドレンズについてです。
私の場合、はじめに購入したのがNikon D5200のキットレンズ18-55mmでその次に手にしたレンズは SIGMA SUPERWIDEⅡ 24mm f/2.8 macroでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1704752856645-UlhzTwqYyJ.jpg?width=1200)
このSIGMA SUPERWIDEⅡ 24mm f/2.8 macroはフィルム時代のフルサイズ対応レンズで(というかAPS規格の登場のさらに20年ほど前のFマウントレンズですからフルサイズしかないですね…)、発売された約40年前当時の実勢価格が2.4万円とかなりお安いレンズとなっています。
まぁ画質の面では概ね値段相応のレンズだと思います。
けれども、このレンズは安レンズでありながらも僕にとってカメラ沼…というかレンズ沼にどっぷり浸かる契機となった母なるレンズでもあります。
というわけで(どういうわけだか)、この平凡な安価レンズのどういうポイントが僕にハマったのかを書き連ねていきます。
毎度のことながら前置きが長くなりました。
まずはじめに大事だったのがこのレンズが単焦点であったこと、です。
一見ズームできないために不便な気もしますが、これは非常に私が「フルマニュアルで写真を撮る」という傍から見たら相当マニアックな行為をするうえで純粋に難易度を下げてくれる要因になっていました。
実は、同時に Ai ZOOM Nikkor 35-70mm f/3.5 も入手しており併用しようと考えていたのですが、画質の問題上実質可変絞りであることも手伝ってフルマニュアルの場合同時に4つもの値を操作をする必要があり、当時の私にとって相当なハードルになっていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1704752773648-kLqJLylKfm.jpg?width=1200)
(今は Ai ZOOM Nikkor 35-70mm f/3.5 は若干絞り込んだ際の画質が極めて良いことが気に入りメインレンズとなっていますが…)
けれども、つまり、絞りをf/2.8に固定して(やっぱりボケるからこそのデジイチですよ!)、ISOはベース感度の100に固定して、触る値はフォーカスリングだけ、というのが非常に楽しかったのです。気楽です。
ちょっと写りが欲しくなったりパンフォーカスにしたかったら絞りこめばよく、結果としては自分のペースでカメラを扱うのに必要な技能を身につけることができました。
これでも個人的には十分モトを取った気になっているのですが、もう一つありまして、実はこのレンズ、かなり”寄れる”のです。
SIGMA SUPERWIDEⅡ 24mm f/2.8 macro
かなり寄れる、ということの大事さは結構わかっていただきたいポイントで、例えばスマホでしたら僕の機種は5cmくらいまでなら寄れますし、コンデジは普通のモデルでも数cmまで寄れるものが多いです。つまり、僕たち私達が普段から撮り慣れていて、イメージしやすい画角で撮影することが容易だということです。
先程からこの記事で引き合いに出されている Ai ZOOM Nikkor 35-70mm f/3.5 の最短撮影距離は1mとかなり遠めです。
花や生き物、草木に全く寄れません。これでは少々味気がない。(でもその欠点を覆す以上に高画質なレンズではあるのですが)しかし、このSIGMA SUPERWIDEⅡ 24mm f/2.8 macroであればストレスフリーに、開放f値2.8という明るさも手伝って、ファインダーに入った光を全部思うがままに記録することができるのです。(マクロは最大で1:4まで可能)
ボケはすごくなめらかにとろける感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1704752985887-jemOwTmmZe.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1704753062133-WdfBrlrQOm.jpg?width=1200)
最後に書きたいのが、このレンズの作りの良さです。かなり失礼な発言ですが、今こそ各カメラボディメーカーに肉薄したり追い越したりしているレンズメーカーのSIGMAさんですが、かつては安かろう悪かろうなメーカーと捉えられていたとも聞いたことがあります。
しかしこのレンズは、鏡筒は金属製で(もちろんマウント部も)、フォーカスリングのトルクも非常に心地の良いものになっています。絞り環はプラスチック製ですが、加水分解などもしておらず、フォーカスリングに巻き付けてあるゴムリングも劣化はほぼ見られません。
使って心地のよく、しかもコンパクトで取り回しの良いこのレンズ。
もちろん、古いし安いこのレンズは欠点もちゃんとあります。開放絞りはめちゃめちゃパープルフリンジが出ますし、逆光や強い光源下では画像が瞬時に破綻します。もちろん電子接点などは無く廉価なボディでは測光もできません。
けれども、このレンズが確実にこの後の僕のフォトライフを非常に豊かなものとしてくれたのは確かです。そしてレンズが増え衣装ケース防湿庫に12本のレンズが入っている今も頻繁に散歩のお供になっています。
このレンズはどうもキヤノンマウントの流通量が多く情報も多くないですが、”マクロ機能付き広角レンズ”、皆様もスナップ用に一本どうでしょう?
今日も、ここまで読んでいただいてありがとうございました!
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