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お気に入りのレンズで、動画を撮ってみたい

こんにちは。本日はワタシの野望についてです。

野望と言っても将来的にやってみたいこと、という程度のもので、いつかはできるだろうとは思っているのですが、金銭的にも時間的にも今すぐに実現するのは難しいので野望ということになっています。長くなったので一応目次をおいておきます。


前置き;AI AF Zoom-Nikkor 18-35mm f/3.5-4.5D IF-EDについて

ところでです。昔Nikon D100を導入したという記事を書いたときに一緒に導入し、「いずれレビューします:)」と書いたまま2年近くレビューしていないレンズがあります。

このレンズです。↓の記事の写真ですが今回の記事の内容との連続性はあまりないです。

それが、この Nikon AI AF Zoom-Nikkor 18-35mm f/3.5-4.5D IF-ED というレンズです。初出の記事を書いた段階で既に20年もののレンズでした。本体AFモーターを搭載しないD5200ではAFが利用できず、既に持っているレンズとも焦点域が被りまくっていたのでファーストインプレッションは微妙でした。

それから色々あり、ここ一年ほどは Nikon AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED が故障していたこともあり35-70mmと組み合わせて35mm換算27-105mmの標準レンズセットとして利用していました。

35−70は逆光耐性こそ無いですがそれ以外は文句なしのパッキパキレンズです。
かなり古いのに…。

今は16-85mmを導入したこともあり稼働頻度は下がっていますが、1年近くメインで頑張って貰った結果、その魅力に気づきつつあるのです。

実は画質が良い説

Nikon AI AF Zoom-Nikkor 18-35mm f/3.5-4.5D IF-ED はあまり画質の評価されているレンズではありません。発売当時は10万円近いレンズだったようですが、このレンズが廉価なラインだったということと、このレンズがフルサイズ対応であると言うことに理由があると思っています。

発売された2002年当時、Nikonさんからはまだフルサイズデジタル一眼レフは発売されておらず(デジタルはAPS-Cのみだった)、おそらくこのレンズは35mmフィルムの一眼レフカメラを想定して作られていたと考えられます。

話題がそれますが、当時のNikonさんはフルサイズではなくAPS-Cとフルサイズの中間サイズのセンサーを搭載したモデルを出す計画をしていた可能性がある(発売当初のDXレンズはかなりイメージサークルに余裕があるそうで、結果画質も良いとか)そうなので、それも踏まえるとますます「フルサイズデジイチで撮影する」ことは想定されていないと思われます。

18−70は画質は最高、AFもリング型SWMでかなり早く、中古で一万円前後なのが信じられない…
VRこそ非搭載ですが、吐く画のコントラストがしっかりあり、見た目もかっこよく、特別な理由がなければ18−35より優等生です。

つまり、600万画素しかない Nikon D100 はともかく、たとえAPS-Cサイズのセンサーでも現代のカメラに装着するとコントラストの低さが目立つことがあります。

しかしです。

実際に様々なシーンで使ってみると、レンズの解像感の高さに驚かされることが多く、変な言い方ですが「包容力のある」レンズだと感じるのです。

もちろんコントラストは低いのですが、実際現像の過程で霞を少し除去すると思いもよらなかったデティールが残っておりびっくりするのです。

もう一つ、18-55mmや18-70mmと比べたときの画角の広さも特徴です。

どれもAPS-Cサイズのセンサーで撮影していることを勘案すると換算27mm画角のはずですが、18-35mmはSIGMAさんの17-70mmコンテンポラリーにより近い画角で撮影できるのです。

18−35の換算27mmです。少し手ブレしている気がします。

これはフルサイズ用かつボディ内モーターのため非力な小型SWMを採用する必要がないということなど、レンズ素子のサイズなどへの制約が少なかったからかもしれません。

コントラストの低さに目が行って画質は微妙との評価も見受けるレンズですし、実際のところも手放しに評価できるレンズではないですが、個人的にはかなり気に入っているレンズになっています。

野望は動画撮影

野望を語る雰囲気を出しておいて18-35mmのレビュー記事になっていますが、本題でもあるワタシの野望は「Z6Ⅱと Nikon AI AF Zoom-Nikkor 18-35mm f/3.5-4.5D IF-ED で映像制作」です。

というのもこのレンズ、かなり大きいフードがついている(これはレンズフィルター直径を上位モデルのレンズと合わせる目的もあるそうですが)のでも察せられるとおり、逆光耐性がかなり低めです。

具体的には、コントラストの低下(条件により軽微)と盛大なゴースト・フレアです(ちなみにパープルフリンジはもともと出やすいです)。

普通に考えれば欠点でしかありませんしここ1年は結構悩まされてきた問題ではあるのですが、これ、動画で撮るとそれっぽくなるんじゃない?と思ったのです。

実は人生初の一眼である Nikon1 j1 を入手したときから私は動画制作に憧れがあり(それも、すこぶるお洒落なやつにです)、実際に少しだけ取り組んだこともあります。

ニコワンの動画性能が意外と良かった

ニコワン(Nikon 1シリーズ)自体は初代こそ発売年のミラーレスカメラ販売台数でソニーを抑えて一位に立つほど人気だった模様ですが、結果としてあまり流行らなかったカメラです。カジュアル路線で行っていた割には値段が張ったのが敗因かもしれません。

ただ、ニコワンの性能には目を見張るものがあります。例えば、AFは世界初の位相差AFを搭載し、最初期のモデルでもAF追従10コマ、追従無しで全画素書き出しで60コマ、最終盤のモデルではAF追従20コマを実現していました。更に最新の処理エンジンを搭載し、一型ながらもかなり「ミラーレス」と胸を張れる画質ではありました。

Nikon1 j1 + 10-30mm ニコンの2011年モデル…ですが「緑がちゃんと緑」です。

画像処理エンジンやプロセッサーこそ当時の最先端クラスを行っていたと言いたくなるニコワンでしたが、どうしてもそれ以外の点で「でかめの一型コンデジ」の域を出れませんでした。ニコンさんの技術的なプライドとカジュアルを攻めなければまずかった当時の市場とのせめぎあいの結果だったのかもしれません。

廉価モデルにはホットシューすらありませんでしたから(上位モデルには特殊なホットシューが搭載されておりアダプタを噛ませて利用できたようです)…。

更に、Dシリーズでも言えたことですが、動画関連機能の充実がそこまで図られておらず、あまり動画へのやる気はなかったと思われます。

念の為、ハイエンドモデル向けには専用マイクや、10-100mm(換算27-297mm)のパワーズームなど映像制作を意識した展開も一応ありました。

ところが。

動画”画質”がめちゃめちゃ良かったのです。十分な発色、ディティール、ダイナミックレンジ…。処理能力の制限か静止画ほど画質が得られないDシリーズと異なり、静止画と全く同じ画質(流石に画像サイズは異なりますが)での撮影が可能でした。

ニコワンは動画撮影中に静止画撮影…なども可能でした。メカシャッターレスでしたので。

贔屓目抜きにしても、現代のアイフォーンやピクセルの動画画質よりは明らかに良く、廉価なミラーレスカメラよりも安定した画を出力してくれます。その結果、私は「中途半端に」動画撮影にハマってしまったのです。

ジンバルなどはもちろん所有しておらず、ビデオ雲台搭載の三脚を用意して登山の最中などに撮影しまくっていました。一端のVloggerさんになったかのごとくです。ただ、PCのスペックが不十分だったり、編集する時間がなかったり(もちろん金銭的な事情もあり)と本格的にのめり込むにはその時点では至りませんでした。数年前にニコワンが文鎮となってしまったのも理由の一つです。

再燃してしまったロマン

色々あってくすぶっていたワタシの動画撮影…もとい映像制作へのロマンは、見事に18-35mmとの出会いで再燃してしまいました。

今映像制作に取り組んでいない理由は、時間の問題とパソコンのスペック、そして私が普段使用している Nikon D5200 は動画性能はあまり良くないカメラであるということです(本気のソフトウェアでグレーディングしたらどうにかなるそうですけれど)。現状の機材は映像制作初心者が取り組むことを考えると難易度高めです。

正直に言うと「D5200で映像制作」も物凄くロマンを感じるのでいつかはやってみたいのですが…ともかく、私の野望は「ずっとやってみたかった映像制作を、好きになったレンズでやってみたい」ということになります。そのためには、機材導入5カ年計画を複数回こなして以下の機材を揃えてゆこうと考えています。

Z6ⅡとFTZ
これがないと始まりません。他のZマウント機も気になってはいますが、高感度耐性があるのが魅力です。

十分なスペックのパソコン
これはそのうち生活を送るうえで必要となって購入するだろうな、と思っています。ミドルレンジ以上のスペックがあれば頑張れるハズです。

ジンバルとマイク
映像制作には必須です。ジンバルを使うような映像を撮りたいのでジンバルは必須ですし、雄大な自然をそのままに収めたいので高品質なマイクも欠かせません。

長くなった記事

異様に長い記事になりました。最近は出す頻度が落ちている代わりにドンドン記事が長くなっていきます。

ざっと見積もってごじゅうまんいぇんほど必要な計画にはなります。手が届きにくそうです。ですが、だからこそのロマンでありワタシの野望であります。

レンズレビューっぽい導入から自分語りが始まり機材ほしいという内容で終わった私の記事を、今日も、ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました。




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