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便利な標準ズームが増えました

こんにちは。
今回は、新しく導入した機材についての記事です。普段なら2記事にする内容を一つにしているため長くなってしまったので、目次を置いておきます。


前置き

そもそもですが、2年ほど使用していた AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED (名前長い!)を昨年のゴールデンウィークに壊してしまいました。しばらくは18-35mmと35-70mmの二刀流で頑張っていたのですが、いい加減不便さに耐えれなくなり導入した次第です。

導入したレンズは「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」です。ニコンさんの標準ズームレンズの中ではかなり広角に強いレンズで、フルサイズだと使っている方も多い24-120mmより少し広い範囲の焦点距離を持つレンズです。

迫力があります。

近いスペックのレンズ

このレンズを選んだ理由は一応あるのですが、同じ値段帯に近いレンズが複数あるのでそちらを先に紹介しておきます(同じ値段帯、と言っても”中古で同じくらいの値段で出物がある”という意味です)。

AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR(所有)
VR "Ⅱ"も存在しますが所有しているのは初代の方で、今回購入した16-85mmと同世代のレンズです。かなり安価な出物も多いのが魅力ですが、何よりも1/3.2倍という高倍率な接写ができるのが一番のポイントです。

それ以外は16-85mmのほうが優れています。けれども、18-55mmシリーズも値段の割には高画質なのでVRⅡなどはおすすめできます。ただ、この初代の方はデザインがかっこよくないのとMFがものすごくやりにくこと、AFがかなり遅いのが不満です。

つまり汎用性のとにかく高い安レンズ…。

AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR(使用経験あり)
1.3倍クロップをかけるとほぼハーフマクロになるおばけ標準ズームです。インナーフォーカスだしVRは4段分もある上にステッピングモーター採用でAFは初心者向けとは思えないくらい早いレンズです。マジで早いです。

ある程度の期間使用したことがあり、画質も含め不満は一切ありませんでしたが、今回は広角がほしかったのでパスしました。マクロは色々機材持ってますし…。

コスパが良すぎる安レンズ。

AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED(所有・故障)
こちらは今回導入したレンズの前モデルに該当するレンズです。スペックシート上の主な違いは焦点距離の他にVRの有無ですが、個人的にはかなりお気に入りのレンズです。

VRはありませんが、その代わりのようにテレ端で16-85mmより明るく、使ってみた上での感想としては、より高画質です。また、16-85mmはナノSWMという小型AFモーターですが、18-70mmはリング型SWMという大型のAFモーターを採用しており明らかにAFが早いです。

正直、望遠端の焦点距離の違いはあまり実感できないので、換算24mmとVRがどうしても必要でないならばより安価な出物も多い18-70mmのほうがおすすめではあります。

画質番長

17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM | Contemporary(使用経験あり)
これも結構良いレンズではあります。とにかく明るいということと、17mmスタートという魅力、AFも静粛で高速です。更に結構寄れるという魅力もあります。

正直いうところなしのスペックですが、弱点が無いわけではなく、とにかく解像するものの全体にコントラストが低く逆光にもかなり弱いため、画質の真価を引き出すためには1段~半段絞る必要があります。

結構これでも良かったのですが、若干高価なのと、個人的には16-85mmのゴツさを味わいたいという変態じみた欲望があったので選びませんでした。

画質:18-55 < 16-85 = 17-70 < 18-70
AF:AF-S18-55 < 16-85 < 18-70 <越えられない壁< 17-70 < AF-P18-55
カッコ良さ:AF-S18-55 <越えられない壁< AF-P18-55 < 17-70 < 18-70 < 16-85

※個人の感想です

他には18-200mmや18-105mm・18-140mm、シグマの18-50mm f/2.8なども同価格帯で入手できるようですが使ったことがないので今回は特記しません。18-300mmは思いの外AFも早く,見た目もゴツく,機能も豊富でとにかくかっこいい玉ですが,値段が跳ね上がります。

ちなみに、D500のキットレンズである AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR は発売価格は16-85mmが11万円ちょい、16-80mmが13万円ちょいとあまり発売価格に差はありません。

予算が許せば16-80mmにしていましたが(ナノクリスタルコートに結構憧れがありますし)、やはり発売年の違いとAF速度、レンズの明るさという魅力からか16-80mmのほうが圧倒的に中古価格は高価で、予算オーバーでした。


雑感

16-85mmを実際に使用してみた雑感をいくつかの項目に分けて紹介します。細かい内容はまた別記事にしようかなーとか考えたりしていますが、今のところこの記事で完結する内容になっています。

AF
個人的には一番気になっていたところです。レビューでも結構指摘されている点で、所有していた友人の話でもあまり早くないとのことだったため、結構この点は賭けでした。

賭けには…負けてはいない、です。流石にAF-S 18-55mm 並だったら泣くなぁと思っていたのですが、そこまでではありませんでした。と言っても普段MFの僕が(゜゜)となるレベルなので遅いほうだとは思います。

画質
購入後にImpress Watchのレビューが結構辛口だったのを見てこれもまた(゜゜)となっていましたがこれは全然許容範囲内でした。歪み補正やシャープネスの調整などはガンガンやるタイプなのでボケが著しく汚いなどでなければ大丈夫な人種ですが…。

細かいところをいうと、若干黄色に転びやすい気がするのと、シャープネスが不足している感じです。というか 18-70mm の画質が良すぎるのだと思います。とはいえ、コントラストのしっかりとした良い絵を吐きます。

接写時に画質が低下すると感じましたが、VRを切ると改善しました。そもそも接写時にはVRの効果は弱まるのが一般的なので、忘れず積極的に切るようにしたいです。

ボケは想像以上に綺麗でした。18-55mm とはレンズとしての格の違いを感じます(18-55mmはやっぱりボケがうるさいです)。比較的倍率の高いこのレンズでこのボケ味はなかなか悪くないと思います。

手ぶれ補正
ニコンさんだと手ぶれ補正はVRなわけですが(キヤノンさんだとISなわけですが)…このレンズのVRは発売当初は公称値4段、後ほど測定方法が変わったらやなんやらで3.5段に変更されています。

今まで所有していたVR搭載レンズの最高値が3段なので、このレンズは私史上最強の手ぶれ補正レンズとなるわけです。そのせいもあってか実用的にありがたいレベルで効果がある印象です。

手ブレを気にしなければいけないのは一般に 1/焦点距離 と言われているので、焦点距離85mmから大体SS1/90が標準として3段分遅くして実際に触ってみると、VRの補正の効果をしっかり感じて撮影できました。

所有感
文句なしの良さです。もちろん金属マウントですし、18-55 や 18-70 といった往年のキットレンズと比べてビルドクオリティが全体に高いです。加えて、MA / M切り替えスイッチ、VR ON / OFF 切り替えスイッチ、 VR モード切り替えスイッチがレンズ基部に3段並んでいるのは壮観です。

ここです。

ビルドクオリティを深掘りすると、例えば、ズームリングのトルクが非常に快適で、重すぎず軽すぎない、ぬらぁあっとした触り心地です。花形フードのロックもしっかりしていて、不用意に取れそうでないのは非常に高ポイントです。

発売時は10万円超えレンズなだけあって廉価レンズには基本的に搭載されないフォーカス位置表示窓があるのも個人的には高ポイントです。


最後に

このレンズの魅力は何と言っても汎用性の高さです。僕自身はヘンタイなのでデザインのかっこよさにも惚れて選んだわけですが、16mmスタートにもかかわらず5.3倍という高倍率、レンズ側フォーカスモーター、十分なVR機能など当時のAPS-Cフラッグシップモデルの標準レンズに相応しい仕上がりとなっています。

すでになにか一本標準レンズのある方は10-24mmでも買ったほうが幸せになれるかもしれませんが、レンズなんてものは場所が許す限り何本あっても困りませんから…。

私は幸せです。

今日も、(過去イチ長い可能性があります)こんな記事をここまで読んでいただいてありがとうございました!


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