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〇続実践研究者の道⑨‐次の山、博士後期課程へ


 先日、「令和6年度大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程入学試験」の合格者発表があり、おかげさまで合格となった。

 昨年、実践と研究の往還のハードさに一度は修士課程の修了をもって一区切りと決めていた。ただ、修論をまとめた冊子をお送りした後、研究者の皆さんや各地の重鎮の皆さんからマイノリティ発実践の研究が少なく、言語化すること、研究として進めることに社会的意義があることなどをフィードバックをいただく中で、一念発起、後期課程を目指すことを決めた。そして、行先も一度まっさらにして様々な分野の研究者の方々に相談にのっていただきアドバイスをいただいた。
 また、同時期、実践においては当時描いていた方向性にストップがかかる中で、挫折を味わいあらためて人生を深く見つめる機会となった。その中で、必然の中、夢とインスピレーションがもたらされ、「どこに行き、何をしようとするのか」を見せられ、あらためて大阪大学大学院を志望することに決めた。

 ただ、阪大の後期課程に入るためのハードルはかなり高く、まずは英語の試験をパスすること、そのうえで論文とこれまでの成績をふまえた口述試験があった。特に英語の試験に関してはハードルが高く何度も心が折れかけた。昨年末、試験結果の提出間際に奇跡的に基準点となりすべりこんだ。あのとき、何かに動かされている感覚が確かにあった。

 今回の試験の合格は、昨年の旅での深い経験の中で「困難を極める中でたしかな何かをつかんだ感覚」と同じ感覚とその際にもたらされたビジョン「全体の一助」となるためにこれから移行が始まっていく感覚がある。 

 アドバイスをいただいた先生方、支えてくださっているみなさまに感謝です。

 修士課程を終え、次の険しい山の前にいよいよ立った。
浮かれた気持ちはなく、身が引き締まる感覚。

(備忘録)尊敬する研究者の方々からいただいたアドバイス(前回の追記)
・これから鍛えるストレングスは、「グローカル」。
→富田というローカルなコミュニティでの実践から広域へと普遍化モデルを構築し…→次のステップは、グローバルな比較研究としての「インクルーシブ・コミュニティ(包摂型コミュニティ)」の類型化とその地域実践事例の検証。
・deprived areaのhistorical trauma
・さまざまなcommunity organizing の先行研究


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