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責任を引き受けてから

 昨日、大学院への海外研究申請書を滑り込みで作成し、今日は早朝より来週の法人理事会資料作成。昨日、いつもお世話になっている顧問税理士さんから最終の申告資料をいただき、それをもとに決算資料作成。

 自分にとってはこの決算の時期がいつも一つの区切り、ほっとする。
 2016年の法人事務局長着任当初は、組織の財政基盤が非常に脆弱だったことから毎年の決算をむかえられる度にほっと胸をなでおろしてきた。
 長い社会運動の歴史を後ろにもつ法人の実質の経営者(理事兼事務局長)の責任を引き受けてからは、重圧と孤独、取り組みへの評価や称賛の裏で時に起こる組織の課題や周りからの批判や心ない声を矢面で引き受ける連続でもあったしいまもそう。自分自身は外見からはメンタルが強そうに見られるが実はもろい部分もある。そうした心ない声は心に刺さり沈殿する。

 ただ、その中でも立ち続けられるように、長年この地や人が培ってきたストーリーを引き継げるように毎年の旅のリニューアルの中で「相当なもの」を引き受けてきた。そして、旅の中でともに踊る人たちの存在や日本で他の地域(フィールド)で立つ人たちの存在、周りの人たちに支えられて今がある。振り返れば、重圧や孤独との付き合い方も変わってきた。当初は歴史のあまりの重さに押しつぶされそうだったけれど、今は心の奥に引き受けている感覚がある。そしてこの間、もたらされたビジョンの実現化のために組織(法人)でできること、個人の領域でできることを整理し、「全体の一助」となるために、組織を引き受けつつも個人の領域でさらに広い領域へと次のらせんを上がっていくことを決めた。阪大の博士後期課程に入ったのも昨日まで書いていた海外研究もその1つ。

 今回の決算理事会を区切りに、2024年度の事業計画で掲げた「持続可能性」をもとにゆるやかな次世代への移行を本格的に図っていく。

 ビジョンが新たな周期をむかえていく。
 


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