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続実践研究者の道⑪‐社会実装

 「プラクティカル(実践的)ではあるが、アカデミックであるのか?」

 修士課程を学んできた過程でも何度も問いかけられ、博士後期課程にいけばなおさら抱き続けるであろう葛藤。実践と研究の往還をアクションリサーチとして行う自分のスタイル、その両輪を進めていこうとするとこの葛藤は常にある。その中で頑なになることなく自らの「型」を問い直していくこと、新たに作り変えていくことも必要になるだろうと思う。

 ただ、一方で心の中に持っておきたいキーワードは「社会実装」という潮流。

 研究から得られた「知」を社会を実際に変えていくため(イノベーション創出)に活かしていくこと、これは今の社会全体に求められている流れであり、現に阪大はそこに向け大きく旗を振っている。

 社会実装をしていくうえで実践と研究の両輪は強み。
 時として研究で得られる「きれいな理論」が机上の空論で現場では通用しないことはかなりある。現場で実際に社会変化を前進するときには、泥臭さやたとえ理想通りにいかずとも妥協しながらでも一歩を進めていこうとすることの連続が必要となる。一方で現場だけにうずもれてしまっては発信できないもの、汎用できないものもある。

 その両者、「実践」と「研究」の双方をつなぎ社会実装を通じて包摂の実現に向け社会変化を前進させる、それが自身の独自のスタイル。

 これから何度もここにぶちあたるだろうからこそ、この言葉を胸に。

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