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過去のピースがまたひとつ繋がった日

実家に飾ってある一枚の写真。この写真を見ると、胸の奥がチクリと痛くなる。

もう10年ほど前になるだろうか。祖父の米寿のお祝い会。ひ孫まで4世代が集まる笑顔の中に私はいなかった。

その時私は、1人目の子どもを出産直後で遠方に住んでいたこともあり、帰省しての参加を見合わせたのだった。

その数ヶ月後だった。祖父は自分で車を運転中に事故に遭い、下半身不随。寝たきりの生活になった。

それ以来、子どもの頃のように親戚が賑やかに集まることはなくなった気がする。またいつでも集まれるよ!と思っていた未来は当たり前にあるものではなかった。

私もあの場にいたかった。
と、その写真を見るたびに思う。
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祖父の仕事場は自宅の2階。そこには筆の穂先と軸がたくさん置いてあった。祖父はそこに座って、筆の穂先を軸に合わせて繋いでいた。

広島県熊野町。
街の伝統的工芸品・熊野筆の製作の一部に関わっていたのだ。子どもの頃に何気なく見ていたモノは、街の人が受け継ぎ育ててきたものだったのだと今なら分かる。

街の人が育てた文化。
街に育てられた文化。

そこには私の知らない祖父の姿もあるのかもしれない。
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一時帰国中に、数年ぶりに祖父のお墓を訪ねた。
近くには曽祖父のお墓もあり、母から曽祖父の話も聞くことができた。またひとつ過去のピースがつながった。

子どもたちの成長も報告して。
またしばらく行ってきます!

2024年3月。さとゆみゼミ4期の仲間と共に始めた#note1000日チャレンジ
33投稿目。今日も最後まで読んでくださってありがとうございました!