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【インドネシア】伝統楽器ガムラン(Gamelan)って?

Selamat siang.
インドネシアからこんにちわ。

2023年春、家族でインドネシアに赴任しました。
はじめての海外生活も2年目になりました。

今回は、インドネシアの伝統楽器ガムラン(Gamelan)ってそもそも何?というお話を書いてみたいと思います。

ここに書いていることは、私がインドネシアで実際にガムランを体験しながら教えてもらったことです。が、インドネシア語や英語で聞き取っているので、理解不足があるかもしれません。気づいた点は遠慮なくコメントいただければ嬉しいです^^


地域によって異なるガムラン

ガムランはインドネシアの伝統楽器です。このガムランという名称は、一つの楽器の名称ではなく、色々な種類の楽器のアンサンブル全体のことを「ガムラン」と呼んでいるようです。
ただ、インドネシアは約15,000もの島があり、島や地域によって生活や文化にとても多様性があるのと同様に、ガムランも地域によって使っている楽器や音楽の雰囲気がすこしづつ異なるのだそうです。

主なガムランの種類はこちら。
・主にバンドンのあたりに残る西ジャワのガムラン(Gamelan Degungというらしい。)
・王国の残るジョグジャカルタやソロ、そしてスラバヤなどの東ジャワに残るジャワガムラン
・観光地として有名なバリ島のバリガムラン
・ジャワ島東端地域に残るパニュワンギガムラン

いろんな地域のガムランが一つに編集されている動画を見つけたので、よければご覧ください。

確かにどれもちょっとずつ違う。先生は、バリガムランはexpressiveで、パニュワンギガムランはジャワガムランに比べてテンポが早いと言っていました。ちなみに、パニュワンギガムランとバリガムランには竹で作られた楽器が使われていることもあります。パニュワンギとバリは地図上で海を挟んで向かい側のため、少し似た要素があるのではないかなと個人的には思っています。

ちなみに、私は東ジャワに住んでいるため、実際に体験したことがあるのはジャワガムランとパニュワンギガムランです。西ジャワのガムラン演奏は今のところ聞いたことがありません。私が体験した場所にも西ジャワのガムランはそもそも置かれていないようでした。

ガムランの二つの音階

ガムランには、2つの音階があります。
ひとつは、スレンドロ(Slendro)という5つの音階のもの。楽譜では、12356という数字を使います。そしてもうひとつは、ペロ(Pelog)という7つの音階のもの。楽譜では、1234567という数字を使います。

スレンドロは、中国から伝わってきた音階のようで、ガムランの発祥はこちらからとのこと。一方で、ペロはドレミファソラシという西洋の音階とほぼ一致しているそうです。ただし、1ではなく6がドの音なのです。ちなみに、ジャワではジャワ語で1から7の音階を呼ぶことが多いらしいので、聞き慣れないジャワ語に最初は、はてな?となりそうですね。

大陸からの影響と地域の特徴

ガムランの体験をしてとても面白いなと思ったのは、大陸(主に中国)からの影響と、インドネシアならではの地域性の強さ。同じ名称のアンサンブルでも、楽器にも音にも多様性があるということが単純に面白かったです。

ガムランの楽器の中には、中国のドラ?(ゴーンって低い音のなる楽器)によく似たGong(ゴオン)という楽器もあって、音階だけでなくて、楽器にも中国からの影響を感じます。

右端の黒いのがGong。それ以外がKempul。

それぞれの地域にそれぞれの楽器や音があり、それもまた過去に大陸を通って、もしくは海を超えて影響を受けているものがある。

その街に残る伝統文化って、本当に面白いですね!!

2024年3月。さとゆみゼミ4期の仲間と共に始めたnote1000日チャレンジ
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