【インドネシア】日本は憧れの先輩から身近なお友達に
「Are you Korean? Oh,Japanese!! I like Japanese comics!」
おっと、また見つけた!日本の漫画が好きな人!と心の中で小躍りしたのはつい先日。この時に話してくれた子は、イエメンからきた二十歳の男の子だったけれど、この言葉を聞くのはインドネシアに来てから何回目だろうか。
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2023年春、家族でインドネシアに赴任しました。
初めての海外生活も2年目になりました。
日本人と言ったらアニメの話をしてくれる
海外で生活するようになって、日本の漫画文化が海外で好まれていることに驚いたのは今回が初めてではない。それは、インドネシア人からだけではなくて、ここで出会った韓国人、中国人、フィリピン人やタイ人からも聞いた話だった。そして今回はイエメンの青年からも。
以前、こんな記事も書いたことがあります。
「Sugoi!」「Arigato!」「Ohayou!」「Daijyobu,daijyobu!」
彼は私にこんな言葉をかけてくれた。挨拶や感嘆文、彼が日本の漫画を通して知った日本語をありったけ口にしてくれているのだろうと思うとそれだけで嬉しかった。きっと彼は、漫画を”読んでいる”のではなく、アニメを”見て”いるのだろう。
日本は安くておいしくてキレイな国?!
「僕の友達が日本に行くんだ。羨ましい。僕も近いうちに行きたいよ。日本はなんで最近こんなに安くなったの?!」
これは、飛行機で隣の席になったインドネシア人に聞かれたこと。
経済的な話は私には答えられなかったけれど、あ、これが今の日本への正直な評価でもあるのか。と思った。きっと数年、数十年前であれば、インドネシア人にとって日本はもっと先進国で手の届かないところにあったんじゃないだろうか?一握りの人しか行けないちょっと憧れの国。
インドネシア在住歴の長いお友達もこんなことを言っていた。「昔は日本人と言ったらとても憧れられたけど、最近は、、、、」
日本人の私から見ても、日本は間違いなくキレイだ。清潔感は世界中の中でもトップレベルだと思う。そして、何を食べても美味しいと言うのも納得の解。一方で、”安い”と思われているのはちょっと残念なようにも感じる。日本の価値が下がったようなそんな気がするのかもしれない。
憧れの先輩から身近なお友達に
でも、もう一度考えてみると、安いと言うのはマイナスなのだろうか?安いと思ってもらえることで、観光客が増え、日本国内の消費が増える一面もあると思うけれど、それでもやっぱりマイナスなのかな?
韓国人の友人はこんなことも言っていた。「韓国にいた時は、数ヶ月に1回買い物をしに日本に行っていた。」
いろんな方面から聞こえてくる日本への評価を聞いていてふと思い浮かんだのは、日本はアジアの中で、”憧れの先輩から身近なお友達”になったのでは?ということ。
年に数回しか行けない老舗デパートではなくなったけど、月に一度訪れたい大衆向けの魅力的なモールになったんじゃないかな。
手の届かない憧れの人ではなくなったけど、身近なお友達になれたんじゃないかな。
私は、この変化は必ずしも日本にとってマイナスだとは思わない。憧れの人とよりお友達との方が長く仲良くしたいと思うじゃない。お互いのことを知りたいと思うじゃない。仲良くできたら楽しいじゃない。
私たち日本人は身近なお友達になれたことを、きっともっと誇っていいい。美味しくてキレイな国をもっともっと誇っていい。自信もって、行きまっしょい!!