【🇯🇵 北海道#8】最初に朝陽が昇る根室には最東端の文字が溢れていた!
野付半島が海に沈んでしまわないよう、出来ることからしっかりと取り組まなければと思いを新たにして根室方面に車を走らせます。243号と44号線が交差する厚床には根室本線(釧路-根室間は花咲線の愛称で呼ばれている)が通過しています。根室本線は滝川から富良野・帯広・釧路を経由して根室まで延びていましたが、今年の3月で富良野ー新得が廃止され、滝川―富良野間と新得-根室間とに分断されてしまいました。
新得から千歳を結ぶ石勝線が道東へのメインの導線となったことも富良野ー新得間の利用者激減に繋がったのも事実ですが、2016年に上陸した台風の被害が、主に山間部を走る富良野ー新得間で大きかったようです。北海道のこれからに想いを寄せつつ、日本最東端の地「根室」へ向かいました。
と、この記事を下書き保存していたら、カバー写真に選んだ日本最東端の駅「ひがしねむろ」が2025年3月のダイヤ改正で廃駅となることが発表されました。なんというタイミング。
野付半島を後に243号線を走り、44号線にぶつかったところが花咲線の厚床駅(あっとこ)です。立派な駅舎でしたが、根室駅管理の無人駅です。
かつては花咲線と標津線の分岐駅でしたが、標津線廃止後にバス待合所兼用として駅舎が建て替えられ、窓口は根室交通厚床案内所として営業していたらしいのですが現在は営業休止となっています。標津線廃止と同時の簡易委託化によりJR乗車券の発売も行っていたそうですよ。
北海道に来た感が高まりますね。いつまでもこの風景が残ってほしいのですが、利用者の少ない長距離路線を維持することは難しいですよね。地元の方々も車がないと厳しい状況なので、高齢者ドライバーの問題も心配になっています。私もかなり近い将来には自らについて考えなくてはならない年齢になりましたからね(汗
陽が落ちてしまいましたが、なんとか根室駅近くのホテルに到着しました。今晩はホテルねむろ海陽亭さんにお世話になります。ちょっと写真が傾いていますね、坂の途中にあるホテルなんです(苦笑
晩御飯は根室のご当地メニューエスカロップを食べます。ホテル前の道を少し下ったところにあるこちら喫茶どりあんさんでいただきます。エスカロップ発祥の店ともゆかりのある人気店のようですね。
こちらがエスカロップです。筍の入ったバターライスにカツがどーん!ドミグラスソースをかけた感じでしょうか。こちらドリアンさんの店内には著名人のサインが直に書かれていました。
エスカロップは根室のご当地料理で、バターライスが主流なのだそうですが、ケチャップライスの赤エスというものもあるようです。1963年頃(私が生まれる直前?)に根室市の洋食店モンブランのシェフが考案し、一気に広まったメニューなんだそうです。現在は「ニューモンブラン」という名前になっています。
翌朝は3時に起床(早っ!
日本で最初に昇る朝陽を見るため納沙布岬にやって来ました。北方領土を覗いた現状の日本の最東端の地になります。根室駅付近から車で30分ほでしたでしょうか。観光客と思われる方々が数名いらっしゃいましたね。
この日は雲も少なく最高の朝陽を見ることができました。
「本土最東端納沙布岬」の碑からちょっと離れた場所に納沙布岬灯台がありますが、前の写真の碑よりもちょっとだけ灯台の方が東にあります。さらにはこの灯台の裏手にある野鳥観察舎が本当の最東端なのかもしれませんね(笑
納沙布岬には北方四島の返還を願うシンボルがあります。「四島のかけ橋」ななかでも一番大きな建造物で長さは35m高さは13mもあります。北方四島を4つのブロックで表現し、それが連なって大きなかけ橋となり北方四島の返還を祈るゴートとなっています。
1978年にシンボル像建設のための団体が設立され、翌年より全国で募金活動を開始。並行してシンボル像デザインの一般公募も行われました。シンボル像の建設は1980年8月、翌年9月に竣工しました。中央にある小さな台は国民の強い決意をこめて返還実現のその日まで燃やし続ける「祈りの火」灯火台です。
納沙布岬で朝陽を見て根室市街地に戻ってきました。まずは日本最東端の駅東根室駅にきましたが、概要に書き足したようにこの記事を公開する前日に2025年3月のダイヤ改正で、花咲線東根室駅が廃駅となることが発表されました。
確かに駅周辺はなんの施設もなく住宅地だけが迫っている感じですが、駅の利用者はほとんどおらず、観光客だけがレンタカーなどで訪れて写真を撮影しているだけのようです。私もですが…(汗
根室駅から車で10分とかからない場所なので、多くの地域住民は根室駅を利用していると思われます。
で、東根室駅から根室駅前に来ました。2025年3月からはこちらが日本最東端の駅になります。根室駅は根室本線(花咲線)の終着駅なので立派な駅舎です。
黄色いポストが可愛いですね。全国的に知られているのでしょうか?ここに手紙を投函すると幸せになれるという「幸せを届ける黄色いポスト」なんだそうです。根室駅には2019年に「日本最東端の有人駅」として設置されたんだそうです。もうすぐ「有人」の文字も取れますね。
駅舎の中はこんな感じ。鉄道ファンが多く訪れるんでしょうね、心をくすぐる写真などが多く貼られていました。時刻表を見ると一日6往復でしょうか。釧路から花咲線に乗って根室駅を訪れて写真だけ獲って釧路へ戻るという強者も少なくないようです(苦笑
ホテルに戻りチェックアウト。根室駅付近の観光スポットを巡りながら2時間近くかけて中標津空港へ向かいます。まずは根室駅からすぐの明治公園です。
文化的な価値を有する建造物等の歴史的・文化的資源を保存・継承し、地域の活性化に貢献しているということから、2006年に日本の歴史公園100選に選ばれています。
ちょっと写真が実際の移動と前後しますが、納沙布岬からホテルへ戻る途中、日本最東端のセイコーマートうちやま歯舞店に寄りました。お店にもしっかりとに「日本最東端」の文字がありますね。
セイコーマートうちやま歯舞店からほど近い場所にあった珸瑤瑁郵便局。「ごようまいゆうびんきょく」なんですが読めないですよね(苦笑 こちらにもしっかりと「日本最東端」の文字がありました。
さらに郵便局のちかくには「本土最東端のお店」の記載があるおみせやさんいたがきがあります。開店時間ちょっと前に到着してしまったのですが、店員さんが気持ちよく迎え入れてくれました(嬉
ここにはお目当ての限定ガラナが売られているのを事前に調べていました(苦笑 ボトルのラベルにも本土最東端としっかり書かれています。味の違いはよく判りませんが、普通に美味しいガラナです。北海道の味です(笑
ホテルねむろ海陽亭
どりあん
エスカロップ
納沙布岬
四島のかけ橋
東根室駅
明治公園
花咲線