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⑫オカメサブレでたのしいひとときを

 営業とはなんぞやといいますといまだに良く分かっていません。マーケティングしかりです。よく「顧客の問題解決」とか聞きますがわたしはここで躓いてしまって、オカメサブレはべつだんなんの問題も解決しないと思ってしまいます。この方向で営業しようとすると行き詰まるので悩んだ末いまはこちらもよく聞くことですが「自分が買いたいと思うものかどうか」を基準にしています。食べ物ですからおいしいはあたりまえ、さらにかわいくないといやです。真面目に作られたものであること、とか、いい材料を選び丁寧に仕事をしていること、とか全部自信を持ってやっていると言えます。量産型のお菓子と比べて安いとは言えません。値段には理由があります。ですが量産型のお菓子より優れているのかというとそれは場合によると思っています。私だってお菓子屋さんでばかりお菓子を買っているわけではありません。品質のいいものを価格を抑えてたくさん作るというのも企業努力ですし資金力があればそうしたいです。わたしは大変忘れっぽいですがぶれないところもありオカメサブレは最初から「オカメサブレでたのしいひとときを」というのが企業理念です。シンプルなほど良いと思っています。それは本当の気持ちですが、同時にオカメサブレでは幸せにできない人もいることを痛いほど分かっています。そういう想像ができることは私にとって重要なことです。そのことで悩んだこともありましたが、オカメサブレがたくさんたくさん売れたらわたしにできることも増えるのではないかと思っています。


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