神話の神様はここにも〜大相撲編〜
徳勝龍関が初場所で幕尻からの優勝を果たし、盛り上がっている大相撲。
私は普段、相撲はあまり観ないのですが、たまたま祖母の家でテレビを見ていた時に、その大一番に立ち会うことができました。
彼の実直さや可愛らしい人柄がにじみ出る優勝インタビューも含めて、良いものを見たな〜と、久々にテレビを見て胸が熱くなりました^_^
ところで、大相撲で懸賞のかかった取り組みの勝ち力士が、行司から懸賞金を受け取る際、
何やら手で空を切るような動作をしているのを、見たことがある方もいるかと思います。
これは「手刀を切る」という所作で、
勝ち力士は、指の間をぴったりつけて前に突き出した「手刀」を、軍配に向かって左・右・中の順に手刀を切ります。
日本に住まれた事のある方は、感覚的に、ありがとうという感謝の所作だろうな、というイメージは湧くかと思います。
では、何に感謝しているのかというと、
天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)、神産巣日神(カミムスヒノカミ)、という、五穀の守り三神に感謝をしているのだそうです。
左が神産巣日神、右が高御産巣日神、中が天之御中主神と、それぞれの神様に感謝をしながら手刀を切ってるのですね。
相撲で、五穀の守り神?とピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、
今の懸賞はお金ですが、昭和30年頃まで、お米や味噌などの食品だったようですよ^ - ^
ちなみにこの三神は、古事記の中で、世界の天地が初めて分かれた時に成り出でた、始まりの神様として登場します。
イザナギとイザナミの国生み神産みも、実はこの三神を含む天つ神一同の、
「このただよへる国を修め理(つく)り固め成せ」
という命によるものだったのです。
徳勝龍効果もあり、私も含め、今まで大相撲を観ていなかった方々が、今後観る機会も増えるかと思います。
懸賞金をもらう場面ではぜひ、行司さんの上あたりに、三神がいるんだな〜と想像してみてください(^^)
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