「笑い」のパワー

小さい頃から母に、

「いつもニコニコせんといけんよ」

「ぶすっとしたらいけんよ」

と言われていました。

そりゃあそうだろうなと表面的には理解しつつも、

やっぱり、

笑えない状況だってあるし、

無理してまで笑う必要なんてある?

と、本音としては、どこか腑に落ちないところも正直ありました。



ところで、天の岩戸開きの神話は、皆さんも何とな〜くご存知かと思います。

高千穂が舞台のお話ですね^_^


アマテラスは、父イザナギから命を受け治めていた高天原(天上界)を、

弟である荒ぶる神、スサノオに容赦なく荒らされ、ついに天の岩屋戸に引きこもってしまいます。

アマテラスが岩屋戸にこもり、永遠の暗闇となった世界は、邪神が騒ぎ、わざわいが一斉に起こりました。

これを受け、ありとあらゆる神々が、天の安河原で会合し、アマテラスを岩戸から出す作戦を立てるのですが、この作戦も、用意周到で面白いのでまた詳しく記事にしますね^ ^


岩戸開きの神話といえば、アメノウズメが、桶の上で舞うシーンが象徴的なのですが、

岩屋戸同様に閉ざしていたアマテラスの 心 に風穴を開けたのは、

アメノウズメの舞自体ではなく、それを見た、八百万の神々達の「笑い」なのです。


原文では、

「ここに高天原動(とよ)みて、八百万の神共に咲(わら)ひき。」

とあります。

高天原が動くほどに、神々が、花が咲くように一斉に笑ったのでしょうね^ - ^


この笑いでできた一瞬の隙をつかれる形で、アマテラスは、神々達の見事なチームワークにより岩屋戸から引き出され、無事、世界に光が戻るのです。


このお話をとってもとってもシンプルにすると、

笑いあるところに光が差す

ということなのかな〜と個人的に思います。


そして、アマテラスがそうなったように、笑いには、緊張状態の中にすら一瞬で隙を作って、場の空気、流れを劇的に変える力があります。


八百万の神々が相談して決めた作戦の切り札が「笑い」だったのですから、

笑いって、実はものすご〜い知恵なのかもしれません!


お母さん、大切なことを教えてくれていたのだね、ありがとう!

もう大人になって大分久しいですが、

これからはいつもニコニコするね!!^ - ^









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?