コーエン兄弟バートンフィンク5_1

コーエン兄弟『バートン・フィンク』徹底解剖5「めくれる壁紙とヌメヌメの謎」

さて、今回はバートン・フィンクとチャーリーによる「最初の会話」から解説しよう。

前回を未読の人はコチラから!

その④「621号室の意味とは?」

衝撃的な回やった…

毎回のことやけど。

隣室「623号室」の男が苦情に対する文句を言いに来たと思い、ビビりながらドアを開けたバートン…

だけど、隣人はそんなに悪い男ではなかった。

ちなみにこのポーズは、フラ・アンジェリコ『受胎告知』の中に描かれていた「楽園を追われるアダム」のポーズだった!

その通り。

バートンの苦情によって「楽しい世界」から追い出されてしまったからね。

そんで「仲直りに一緒にワイルドターキー飲まへん?」と言い、バートンの部屋に入って来る…

あれも『受胎告知』のパロディだったね。

隣人チャーリーは「聖霊(ハト)」で、ワイルドターキーは「たまたま居合わせた鳥(ツバメ)」のことだった!

マジ笑えるよね、コーエン兄弟。

ここからのバートンとチャーリーの「初セッション」も爆笑ものだよ。まずチャーリーは名を名乗る。

「俺はCharlie Meadows。俺たちは善き隣人同士じゃないか…」

メドウズ?どんな意味だっけ?

「meadow」は「草地・牧草地」って意味。

ホテルの部屋の壁の模様と一緒だね。

さすがバートンの妄想の産物…

バートンの潜在意識があらゆるものに投影され、増殖してるんだな。

まさに『インセプション』!


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