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「続々・アダムとイヴ」『赤ちゃん泥棒(RAISING ARIZONA)』徹底解剖7

お待たせしました。いよいよ三度目の投獄だよ。

ムショ入りをワクワクするっちゅうのもオカシナ話やけどな。

前回を未読の人はコチラをどうぞ!

前回出所したハイは、すぐにコンビニ強盗を行う。

それまでの彼の強盗は、ムシャクシャして場当たり的にやってしまうものだったんだけど、今のハイにはコンビニ強盗をする「ちゃんとした理由」があった…

ハイの語り:懲役刑には、犯罪者の社会復帰に向けたリハビリ的意味合いと、犯罪者が更生して雪辱を晴らすリベンジ的意味合いがある。こんなことを言うとあんたは怒るかもしれないが、あの時の俺は「リベンジすること」しか頭になかったんだ…

「リベンジ」ってのは、エドへのリベンジだね。刑務所に入ることが目的化してる(笑)

怒るかもしれん「あんた」っちゅうのは神か?

そうだね。原文ではこう言ってる。

I don't know how you come down...

「come down」の本来の意味は「高いところから降りて来る」だ。

確かにハイが言う通り「どうやって降りて来るのか」は誰も知らない(笑)

さて、例によって写真撮影のシーンが始まる。

今回はハイによる「リベンジ」だ。このためにコンビニ強盗までしたんだから、並々ならぬ意気込みが感じられる。

衣装も勝負服である「楽園シャツ」に戻しているくらいだからね(笑)

前回は「船」の柄やったな。

ノアの誕生と「大洪水」はまだまだ先。ちょっと先走りし過ぎたよね(笑)

さて、今回はこれまで隠されて来た刺青の存在も公表される。


エド「タトゥーを出して!」

なんでウッドペッカーなんだろ?

ウッドペッカーは「キツツキ」だよね。

神の作った楽園である「エデンの園」には「知恵の木」が生えていて、神は管理人のアダムにその実を食べることを禁じた。

だけどアダムとイヴはその禁を破ってしまう。ウッドペッカーはそれを象徴するシンボルだ。

ちなみに聖書では「知恵の実」を食べてしまった後に、自分たちの「裸の姿」が急に恥ずかしくなって、イチジクの葉で陰部を隠す。

そこへ神が楽園の巡回にやって来るんだけど、神の姿を見たアダムとイヴは、慌てて茂みに隠れた…

というわけで、これまで「上司の姿」を見ていなかったエドが、初めて声のする方向を見る。


エド「右向け右!」

上司「指紋を忘れるなよ、エド!」

ホントだ!今まではずっと正面だけを見てて、上司の声がする方向なんて見なかったのに!

そして上司の指示は「指紋」だった。

これまで犯罪者としてもアダムとしても、大事なことを忘れていたからね…

ミケランジェロ(笑)

そしてハイは「セメント」のジョークを話す。

ハイ「囚人護送車の話は聞いたことあるか?護送中にセメントミキサー車に激突したんだぜ。凶悪犯たちはカチカチに硬くなって車から飛び出してったらしい…」

エド「ふふふ。それ知ってるわよ(笑)」

ジョーク?

これのどこがオモロイねん?

これって実は…

<続きはコチラ!>


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