コーエン兄弟・徹底解剖その2『SUBURBICON(邦題:サバービコン 仮面を被った街)』の本当のテーマとは?
さあ、映画『サバービコン』に隠された本当のテーマ「ユダヤ人VSユダヤ人」を解説してよ、おかえもん!
コーエン兄弟とジョージ・クルーニーは、なぜそんなテーマを描きたかったのさ?
はいはい。その前に前回を未読の人はコチラをどうぞ。
さて、30年越しとなった今回の映画化なんだけど、ジョージ・クルーニーというより、彼のビジネス&創作パートナーである脚本家グラント・ヘスロヴの「思い」のほうが強かったんじゃないんかな。
Grant Heslov
元々俳優だったヘスロヴは、クルーニーと共同で映画製作会社Smoke Houseを設立し、『グッドナイト&グッドラック』やアカデミー賞作品『アルゴ』の脚本を手掛けた。
そして彼もユダヤ系なんだ。
『サバービコン』の脚本にクレジットされとる「この4人」のうち、ジョエルとイーサンのコーエン兄弟とヘスロヴの3人がユダヤ系で、クルーニーはカトリック教徒…
みんなアメリカでは少数派やな。
だね。それでは映画のほうを見ていこう。
主な登場人物はロッジ家の4人と保険屋、強盗の2人組、そして隣人の黒人家族だ。
まずは主人公家族のロッジ家から。
ニッキー役のノア・ジュペ君の演技は必見なんだよね!
4人家族?
3人やんけ。
ジュリアン・ムーアがひとりで双子の姉妹を演じてるんだよ。
ガードナーの奥さんであるローズと、その双子の姉妹マーガレットをね。
ローズの死後、ガードナーとマーガレットは「ほぼ夫婦」になるんだ。
し、姉妹どんぶり…
しかも双子…
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