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フロントガラスはかく語りき

父はよく、壁に向かって話をしていた。

特に、同じ部屋にいる人間に話をしている様子でもない。聞こえるか聞こえないか、の大きさで、ぶつぶつと独り言のようなものを言っている様子だった。

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